ジョージ・イネスの代表作
ARTIST

ジョージ・イネス

George Inness

生没年
1825–1894
国・地域
アメリカ
時代・様式
19世紀アメリカ美術

細部の描写から大気の効果へ関心を移し、アメリカ風景画を叙情的な画面に変えた画家。

初期は輪郭のはっきりした田園風景を描き、後年は霧や夕暮れで形を溶かしました。中間色を厚く重ね、地平線を低く取って空の面積を広げています。

生涯

ニューヨーク州に生まれ、ほぼ独学で絵を学びました。イタリアとフランスに滞在し、バルビゾンの画家たちの風景観に影響を受けます。晩年はスウェーデンボリの思想に傾き、風景を精神の状態として描こうとしました。

COLUMNS関連コラム

  • 画家を知る

    地名が、二つの大陸にまたがる——ジョージ・イネス

    題の地名をたどると、九点は二つの大陸に散る。何を描いたかより、どこで描いたかが先に書かれている。判型の幅は十倍近くあり、館ごとに書式も違う。地名という手掛かりから、長い仕事の幅を眺めたい。題に出る国は、三つある。

  • 画家を知る

    輪郭が、溶けていく——ジョージ・イネスの四十年

    1861年の虹ははっきり描かれ、1891年の花は輪郭を失う。ジョージ・イネスの四十年で、輪郭が溶けていく過程をたどる。八点を年代順に並べ、断定を避けながら変化の記述を試みる。材料の記録にも触れる。大画面と小品の使い分けも見ておきたい。