ジョン・ウィリアム・カシリアの代表作
ARTIST

ジョン・ウィリアム・カシリア

John William Casilear

生没年
1811–1893
国・地域
アメリカ
時代・様式
ハドソン・リヴァー派

ニューヨーク近郊や山岳地帯の静かな自然を、素描と油彩で端正に捉えたハドソン・リヴァー派の風景画家。

遠景まで見通せる空間、穏やかな水面、雲の層を精密な素描に基づいて組み立てます。劇的な出来事よりも、朝夕の光に包まれた自然の静けさを重視しました。

生涯

ニューヨークに生まれ、紙幣彫版の仕事から美術家として出発しました。アッシャー・B・デュランドらとの写生旅行を通じて風景画へ転じ、1840年にはヨーロッパで制作。帰国後はキャッツキル、アディロンダック、ニューイングランドの風景を描き続けました。

COLUMNS関連コラム

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    一冊に、三つの土地——ジョン・ウィリアム・カシリア

    一冊の写生帖の頁に、遠く離れた三つの土地が並ぶ。寸法も枝番も来歴も同じで、違うのは題の地名だけである。薄い鉛筆の線が、旅の順をそのまま残す。帖という単位から、九点を読み直したい。年の欄も、九点とも同じである。

  • 画家を知る

    同じ湖を、二度描く——ジョン・ウィリアム・カシリア

    同じ年に、ほぼ同じ寸法で、同じ湖を描いた二枚がある。いまは別々の館にあり、並べて見る機会はない。二十年前の写生帖五葉には、同じ建物を三通りに描いた頁が並ぶ。線で決めた形が、色になるまでを追う。若いころに写した形が、二十年後の油彩に生きている。