レンブラント・ファン・レイン《旗手、おそらくフロリス・ソープ》(メトロポリタン美術館蔵)
ARTWORK

旗手、おそらくフロリス・ソープ

The Standard Bearer (probably Floris Soop, 1604–1657)

種別
絵画
制作年
1654
技法・素材
油彩・カンヴァスOil on canvas
寸法
55 1/4 × 45 1/4 in. (140.3 × 114.9 cm)
所蔵
メトロポリタン美術館
所蔵品番号
437395

暗い褐色の中に、男が四分の三身で立つ。つばの広い黒い帽子には白い羽根が右へ長く垂れ、灰色の髪が肩まで落ちる。口髭を蓄え、顔をわずかに右へ向ける。胸には金糸で唐草を織り出した幅広の帯を左肩から斜めに掛け、暗色の胴着には小さな球の飾りが前身頃と袖に縦一列に連なる。右手は木の長い棹を握り、棹は画面の右上へ斜めに伸びる。左手は腰に当て、そのそばに赤い房と金具らしい光がのぞく。背後には旗らしい暗い布が垂れ、左には赤い縦線と黄褐の掛け布が見える。光は顔と襟、帯の金にだけ当たり、他は闇に沈む。所蔵館は像主を一人の人物と推定するが、断定はしない。油彩・カンヴァス。縦一四〇・三センチ、横一一四・九センチ。一六五四年。メトロポリタン美術館蔵。

出典・権利情報

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出典
メトロポリタン美術館
所蔵品番号
437395
ライセンス
CC0(権利確認日: 2026年8月14日)

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    題に、おそらく、と書く——レンブラント・ファン・レイン

    三百年たつと、描かれた人の名は消えやすい。館は断定を避け、題に、おそらく、と書き添える。肖像では誰かが価値になるため、名の扱いが慎重になる。九点を三つの群に分けて、記録の言い回しを読みたい。三百年ぶんの空白を、記録は率直に書く。