ダニエル・ハンティントンの代表作
ARTIST

ダニエル・ハンティントン

Daniel Huntington

生没年
1816–1906
国・地域
アメリカ
時代・様式
19世紀アメリカ美術

ニューヨークで肖像画家として成功し、宗教画や理想化された人物画も手がけた19世紀アメリカの画家。

明確な輪郭と落ち着いた色調を用い、人物の社会的な威厳と穏やかな表情を両立させます。イタリア旅行で学んだルネサンス美術の構成も、宗教的な主題に現れます。

生涯

ニューヨークに生まれ、サミュエル・F・B・モースとヘンリー・インマンに学びました。1839年以降イタリアを度々訪れ、帰国後は肖像画家として活動しました。ナショナル・アカデミー・オブ・デザインの会長を長く務め、メトロポリタン美術館の創設期には副会長を務めました。

COLUMNS関連コラム

  • 名画の楽しみ方

    同じ写真が、二つの番号に付いている——ダニエル・ハンティントンの写生帖

    番号も題も違う二件に、まったく同じ絵が写っている。誤りではない。見開きにまたがって描かれた景色が、面ごとに数える方針とぶつかった結果である。紙をめくる動作が記録に残した、小さな重複を読みたい。同じ帳面のなかで、人は縦に、風景は横に描かれている。

  • 画家を知る

    同じ絵が、二枚ある——ダニエル・ハンティントン

    同じ人物、同じ姿勢、同じ光。八年をおいて描かれた二枚が、別の館にある。縦は14センチ違い、横は0.7センチ広い。額の内側で測るという書き方も、そこに絡む。二枚の差を記録から読みたい。残る七点の幅も、あわせて見たい。

  • 画家を知る

    題の括弧に、他の場所が入る——ダニエル・ハンティントン

    写生帖の題が四つの部分に分かれ、括弧の中に別の地名が入る。八点は同じ年で、題の年と欄の年が一年ずれる。寸法は九点とも同じで、鉛筆の線が薄く残る。括弧の中を読みたい。一年のずれがどこから来るのかも、考えたい。

  • 画家を知る

    肖像画家が、山で写生する——ダニエル・ハンティントン

    正装の肖像を一枚見たあと、同じ画家の写生帖へ移る。同じ寸法の紙が八枚、見開きのまま撮影されている。綴じ目をまたぐ稜線、一本で引かれた山の線。注文仕事の裏側にある手の動きを見る。注文の絵と写生帖では、線の速さがまるで違う。同じ手が、二つの調子を持っている。