ジェームズ・ピールの代表作
ARTIST

ジェームズ・ピール

James Peale

生没年
1749–1831
国・地域
アメリカ
時代・様式
アメリカ初期美術

肖像細密画から静物画へ制作を広げ、果物や器物を親密な画面に描いたアメリカ建国期の画家。

小さな肖像では水彩による細密な階調を用い、静物では果物の表面、ガラス、磁器を落ち着いた光の中に配置しました。近くで見ることを促す緻密さが両分野をつないでいます。

生涯

メリーランドに生まれ、兄チャールズ・ウィルソン・ピールの工房で絵画を学びました。独立戦争に従軍した後、フィラデルフィアで肖像細密画家として活動。視力の衰えを機に1800年代初めから静物画を増やし、娘たちにも美術教育を行いました。

COLUMNS関連コラム

  • 作品を知る

    象牙の上の七センチ——グロリア・マニーの細密肖像300点超、2006年

    縦横の比がほぼ一定で、大きさも七センチ前後に集まる。持ち歩くものだからである。裏に髪を納める部分を持つものもある。方眼紙の上で撮られた一点には、絵具の欠けが写る。一分野を覆う寄贈を読みたい。象牙という材料のいまの扱いにも触れておきたい。

  • 画家を知る

    夫の名で、記録される——ジェームズ・ピール

    三点の題で、描かれた女性が夫の名で呼ばれている。本人の名は、括弧の中に置かれる。細密画は楕円の枠に収められ、象牙を薄く削った白い下地に描かれる。記録の書き方と、名の残り方を見たい。象牙という材料の扱いにも、触れておきたい。

  • 画家を知る

    四センチの象牙に、四十年——ジェームズ・ピール

    縦4.4センチの自画像から、四十二年後の果物の静物まで。細密画を六枚含む九点で、一人の画家の長い活動をたどる。九点のうち五点は色のない古い記録写真で、そのことが何を隠すかも書いておきたい。細部を追う手つきは、顔から果実へ移っても変わらない。

  • 美術史・技法

    絵を家業にする——ピール一家

    ピール一家は四人が画家だった。父は肖像、息子は静物、孫の世代も描かれる。同じ顔を繰り返し売り、博物館という副業も持った。家業としての絵を、九点の公開作品から読む。楕円の窓という発明や、名前が期待になる過程も追う。