ギルバート・スチュアートの代表作
ARTIST

ギルバート・スチュアート

Gilbert Stuart

生没年
1755–1828
国・地域
アメリカ
時代・様式
アメリカ新古典主義

ジョージ・ワシントンをはじめ、建国期アメリカの人々を描いた代表的な肖像画家。

下描きの線を固めすぎず、短い筆触と半透明の色を重ねて顔の血色と表情を立ち上げます。背景と服飾を抑え、顔と視線に注意を集めました。

生涯

ロードアイランドに生まれ、若くしてイギリスへ渡り、ベンジャミン・ウエストの工房で学びました。1793年にアメリカへ戻り、歴代大統領や政治家の肖像を制作しました。ワシントンを描いた「アシニアム肖像」の顔は、現在の1ドル紙幣にも受け継がれています。

COLUMNS関連コラム

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    ロイツェ《デラウェア川を渡るワシントン》の解説。メトロポリタン美術館にある横6.5メートルの大画面を、どこで見られるか、いつの場面か、旗がなぜ史実と違うのかの順に読む。生前に描かれたワシントン像二点とも見比べる。

  • 画家を知る

    同じ椅子が、五点に写る——ギルバート・スチュアートの肖像

    金の鋲が並ぶ赤い椅子、紙束とインク壺の載る机、緑の壁。九点の写真に、同じ道具が繰り返し出てくる。倣って描かれた作にも、同じ道具が入る。記録の欄が書かない反復を読みたい。同じ顔の二点は、寸法がミリの単位まで近い。

  • 画家を知る

    九点が、七通りの経路で入る——ギルバート・スチュアート

    同じ画家の九点が、七つの別々の経路で一つの館に集まった。購入は一点もなく、寄贈と移管だけである。七十四年かけて届いた九点の行を並べると、館の収蔵品の成り立ちが見えてくる。未完成の一点も含まれている。六点は、同じ規格の布に描かれている。

  • 画家を知る

    九点とも、板に描かれている——ギルバート・スチュアート

    肖像はカンヴァスに描くのが普通である。ところが九点は、すべて板に油彩と記録される。寸法は二つの群に分かれ、五点はほぼ同じ大きさで揃う。板という下地が何を決めたのかを読みたい。額の寸法があるのは、四点だけである。

  • 画家を知る

    夫と妻を、対にして掛ける——ギルバート・スチュアート

    九点のうち四点の題に、夫の名が括弧で添えられる。その夫の肖像は、同じ館に別の一点としてある。向きを反転させ、寸法をそろえ、壁の左右に並べる。数ミリの差が残る対の作り方を見たい。額の数字がそろわない理由にも触れたい。

  • 画家を知る

    寄贈の年と、受入の年が合わない——ギルバート・スチュアート

    来歴に書かれた年と、受け入れ年が食い違う例が九点のうち三点ある。うち一点は十三年も開く。手続きに時間が掛かることはあるが、十三年は目を引く。年の欄の大文字と小文字が揃わない一点、名の伝わらない一点もあわせて見る。

  • 美術史・技法

    一ドル紙幣の、あの顔——ギルバート・スチュアートの複製

    一ドル紙幣の肖像は、ギルバート・スチュアートの絵にもとづく。義歯で形の変わった口元、何も描かれない背景、そして繰り返し複製された三つの型。独立まもない国で、一人の顔が国家の記号になっていく過程を六点の作品からたどる。