メアリー・カサットの代表作
ARTIST

メアリー・カサット

Mary Cassatt

生没年
1844–1926
国・地域
アメリカ
時代・様式
印象派

パリで活動したアメリカの画家。母と子の主題で知られ、日本の版画に学んだ色刷り版画の連作を残しました。

輪郭線と平らな色面、高い視点、模様どうしの対比を用います。1890年にパリで日本版画の展覧会を見たのち、色版を重ねる版画に本格的に取り組みました。

COLUMNS関連コラム

  • 画家を知る

    メアリー・カサットの代表作と特徴——母と子をどこから見て描いたのか

    メアリー・カサットの代表作と特徴をまとめます。《子供の入浴》と色刷り版画を図版に、高い視点・平らな色面・こちらを見ない人物という画面の作りを、館の記録から確かめます。どの美術館で見られるかも合わせて記します。

  • 画家を知る

    見ている人を、描く——メアリー・カサット

    扇の上から、目だけがこちらを見返してくる。カサットが繰り返し描いたのは「見ている人」だった。桟敷、砂浜、庭、そして三重の鏡。三十年にわたる九点から、見ることそのものを主題にした画家を読む。見られる側に置かれがちだった人が、見る側を描き続けた。

  • 名画の楽しみ方

    作品番号の読み方——ターナーやホイッスラーの記録から

    「1937.1.1」は、館に入った年と群と通し番号でできている。met、aic、nga、si。番号の形式は館の歴史を映し、作品を確実に指すための唯一の手がかりでもある。七点で読み方を示す。番号から作品を探す手順も、あわせて示しておきたい。

  • 暮らしと名画

    額をどう選ぶか——ラファエロとデッカーの額から考える

    絵の大きさは二つある。画面の寸法と、額込みの寸法である。小さな静物画は額に入ると面積が五倍を超える。美術館の記録で額の幅を比べ、明るい絵と暗い絵の違いを見たうえで、家で額を選ぶ六つの手順と紙作品の注意点をまとめた。

  • 名画の楽しみ方

    美術館はなぜ画像を手放したのか——モネと北斎の公開画像

    作品の著作権が切れていても、その写真の権利は美術館が持つと考えられてきた。方針が変わったのは2010年代である。手放した理由、同じ図を並べて比べられるようになったこと、そして画像の質や権利の限界を、実際の公開記録で確かめる。

  • 美術史・技法

    入れない部屋があった——カウフマン、モリゾ、カサットの条件

    才能の話ではなく、制度の話をしたい。裸体を描く教室に入れないこと、ひとりで出歩けないこと、作品に手を入れられる側に置かれること。十八世紀から十九世紀にかけての五人の画家が、その条件の中で何を選び、何を主題にしたのかを作品から追う。

  • 美術史・技法

    浮世絵は、西洋の絵に何を渡したのか——《神奈川沖浪裏》からカサットの一枚まで

    ジャポニスムはよく語られるが、実際に渡ったものは何だったのか。北斎の波、広重の雨、ドガの舞台、ホイッスラーの夜、カサットの版画を並べ、画面の切り方・影の扱い・視点の高さ・顔の見せ方という具体で確かめる。渡らなかったものにも触れる。