画家を知る

色のない画像で、牧場を読む——ジェームズ・M・ハート

七点のうちいくつかは、古い白黒の記録写真で公開されている。色は分からない。それでも、明暗だけで水面や木立や家畜の位置は追える。何が失われ、何が残るのかを確かめながら、低い視点の風景を見る。空の面積と地平線の高さが、この画家の画面を決めている。

牧場の景
ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《牧場の景》メトロポリタン美術館蔵

牧場の、低い眺め

一枚の風景から始めたい。

牧場の景
ジェームズ・M・ハート《牧場の景》1876年。油彩、カンヴァス。縦50.8センチ、横86.4センチ。メトロポリタン美術館蔵。チャールズ・A・ファウラー大佐の寄贈、1921年。この作品は、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《牧場の景》メトロポリタン美術館蔵

横長の画面である。

左右に、木立が立つ。

中央に、平らな草地。

手前に、浅い水たまり。

奥に、家畜の群れが見える。

さらに奥に、低い丘。

空には、雲が広がる。

色のない画像

この一枚の画像は、灰色の階調だけである。

つまり、古い記録写真とみられる。

だから、色は分からない。

何が、失われるか

色がないと、草の緑も空の青も分からない。

そして、季節の判断も難しくなる。

つまり、失われるものは大きい。

明暗だけで、読む

もっとも、構図と明暗は読める。

そして、そこに情報がある。

手前の水

画面の下部を見たい。

浅い水が広がる。

そして、空を映して明るい。

つまり、水たまりである。

明るい帯

水面は、画面の下で明るい帯になる。

そして、周囲の草地は暗い。

つまり、明暗が分かれる。

木立の配置

左右の木を見たい。

いずれも、画面の縁に近い。

そして、中央が開ける。

つまり、枠の構図である。

中景の家畜

奥を見たい。

小さな白い点が並ぶ。

つまり、家畜である。

家畜という主題

家畜のいる風景は、当時よく描かれた。

そして、この画家は繰り返し描いている。

空の面積

空を見たい。

画面の上半分近くを占める。

そして、雲が大きく広がる。

つまり、開けた眺めである。

雲の描き方

雲を見たい。

明るい部分と、暗い部分がある。

そして、その差で厚みが示される。

地平線の高さ

地平線の位置を見たい。

画面の中ほどより下にある。

つまり、空が広い。

判型の比

寸法を見たい。

縦50.8センチ、横86.4センチ。

つまり、横が縦の一・七倍ある。

横に長い理由

平らな土地を描くには、横長が要る。

そして、視線が左右に動く。

つまり、主題が判型を決めている。

作者について

館の記録を見たい。

スコットランドのキルマーノックで生まれた。

そして、ニューヨークで没している。

つまり、海を渡ってきた画家である。

生没年

一八二八年生まれ、一九〇一年没とされる。

つまり、七十三年の生涯である。

一九二一年の寄贈

来歴を見たい。

館の記録では、一九二一年の寄贈である。

そして、寄贈者の名は他の記事にも現れた。

つまり、複数の作品を館へ渡している。

一八七六年という年

制作年は、一八七六年である。

そして、作者は四十八歳ごろになる。

牛と仔牛の習作
ジェームズ・M・ハート《牛と仔牛の習作》1872年。黒鉛と白チョーク、暗い灰色の網目紙。縦27.9センチ、横40.6センチ。メトロポリタン美術館蔵。モーリス・グリックマン夫妻の寄贈、1979年。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《牛と仔牛の習作》メトロポリタン美術館蔵

牛だけを、描く

二点目は、素描である。

そして、牛だけが描かれる。

一枚に、六つの絵

画面を見たい。

左上に、立つ牛。

上中央に、顔だけの牛。

右上に、横たわる仔牛。

右に、角のある牛の頭。

中央下に、横たわる牛。

つまり、六つほどの絵がある。

余白の使い方

絵と絵のあいだに、余白がある。

そして、向きもばらばらである。

つまり、思いついた順に描いている。

牛という対象

牛は、比較的じっとしている。

そして、繰り返し同じ姿勢を取る。

つまり、写生しやすい。

三つの材料

技法欄を見たい。

黒鉛、白チョーク、そして暗い灰色の紙。

つまり、三つの要素で明暗を作る。

中間色の紙

暗い灰色の紙は、中間の明るさである。

そして、黒鉛で暗い部分を作る。

さらに、白チョークで明るい部分を作る。

明暗の幅が、広がる

白い紙では、明るさは紙の白までである。

一方、灰色の紙に白を足せば、幅が広がる。

つまり、立体が作りやすい。

角の描写

右上の頭を見たい。

角が、上へ湾曲する。

そして、その断面まで示される。

つまり、細部が追われている。

白の効果

牛の背中を見たい。

白チョークが厚く置かれる。

そして、そこが最も明るい。

つまり、光の当たる面である。

姿勢の観察

牛の姿勢を見たい。

立つ、横たわる、頭を上げる。

つまり、複数の姿勢が記録される。

一八七二年という年

制作年は、一八七二年である。

そして、一点目の四年前である。

つまり、素描が先にある。

何のための素描か

こうした素描は、油彩の下準備である。

まず、実物を見て写す。

そして、画室でそれを使う。

一点目との関係

一点目にも、家畜がいた。

そして、この素描がその手前にある。

つまり、工程がつながる。

署名と年

画面の右下を見たい。

小さな文字と数字がある。

つまり、署名と年である。

移ろう木陰から
ジェームズ・M・ハート《移ろう木陰から》1887年。油彩、カンヴァス。縦91.4センチ、横137.8センチ。メトロポリタン美術館蔵。ドゥランシー・ソーン・グラントの遺贈、母を記念して、1990年。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《移ろう木陰から》メトロポリタン美術館蔵

大きな画面

三点目は、寸法が大きい。

縦91.4センチ、横137.8センチ。

つまり、七点の中で最も大きい。

牛の群れ

画面を見たい。

草地に、牛が並ぶ。

赤茶、白、そして黄土色。

数えると、七頭ほどいる。

そして、その後ろに水面。

奥に、木立と丘。

牛を、前面に

一点目では、家畜は奥にいた。

そして、三点目では手前にいる。

つまり、主役が変わっている。

一頭ずつ、描き分ける

牛を見比べたい。

毛の色が、それぞれ違う。

そして、姿勢も違う。

つまり、一頭ずつ描かれている。

群れの配置

牛の並びを見たい。

横一列ではない。

そして、前後にずれる。

つまり、奥行きが作られている。

素描が、生きる

二点目の素描を思い出したい。

立つ姿、横たわる姿、頭の向き。

つまり、そこで観察したものが使われている。

光の斑

草地を見たい。

明るい部分と、暗い部分がある。

そして、その境が不規則である。

つまり、木の影である。

題の意味

題を見たい。

移ろう木陰から、とある。

つまり、影が動くことを示す。

明暗の斑

草地の明暗を見たい。

不規則な形の明るい部分がある。

そして、その境がやわらかい。

つまり、雲の影だろう。

動く影

雲や葉が動けば、影も動く。

そして、その一瞬を絵にする。

つまり、時間が主題である。

水面の反射

牛の後ろを見たい。

水面が光る。

そして、牛の脚が映る。

つまり、浅い水である。

一九九〇年の遺贈

来歴を見たい。

館の記録では、一九九〇年の遺贈である。

そして、母を記念する寄贈とされる。

つまり、七点の中で最も新しく館へ入った。

一八八七年という年

制作年は、一八八七年である。

作者は、五十九歳ごろになる。

つまり、活動の後半である。

紙に描いた油彩

四点目は、支持体が違う。

山並み
ジェームズ・M・ハート《山並み》1850〜55年。油彩、網目紙。縦24.1センチ、横33センチ。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ基金による購入、1973年。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《山並み》メトロポリタン美術館蔵

技法欄を見たい。

油彩、網目紙とある。

つまり、画布ではなく紙である。

屋外で、描く

紙なら、板に留めて持ち運べる。

そして、その場で描ける。

つまり、写生に向く。

道具の携帯

絵の具を筒に入れる方法が広まったのは、十九世紀である。

そして、屋外での油彩が容易になった。

つまり、道具が制作を変えた。

紙に、油彩

紙は、画布より安い。

そして、軽く、持ち運びやすい。

つまり、屋外での制作に向く。

板に、留める

紙は、そのままでは風に煽られる。

だから、板に留めて描く。

つまり、道具立てが要る。

油が、染みる

もっとも、紙は油を吸う。

そこで、下地を塗ってから描く。

館の記録は、そこまで示していない。

判型の比

寸法の比を見たい。

縦一に対して、横一・四である。

つまり、横に長い。

山並みを収める形である。

小さな画面

寸法を見たい。

縦24.1センチ、横33センチ。

つまり、小さい。

持ち歩ける大きさである。

縦長の理由

判型を見たい。

縦31.1センチ、横24.1センチ。

つまり、縦が長い。

高い壁と木を収める形である。

描かれているもの

画面を見たい。

奥に、雪をかぶった山並み。

そして、その上に赤い雲。

手前は、暗い木立。

中央に、水面らしき明るみ。

空の階調

空を見たい。

上が濃い青緑、下が明るい。

そして、その間に赤い雲。

つまり、三つの帯になる。

赤い雲

空を見たい。

雲の下面が、赤く染まる。

そして、上は青緑である。

つまり、日没だろう。

山の形

山を見たい。

頂きが二つに分かれる。

そして、鋭い。

つまり、高い山である。

色の対比

赤い雲と、青緑の空。

つまり、対比の強い組み合わせである。

木の輪郭

手前の木を見たい。

黒い塊として描かれる。

そして、輪郭だけが分かる。

つまり、細部は追われていない。

手前の暗さ

画面の下半分を見たい。

ほとんど黒に近い。

そして、細部が沈む。

つまり、逆光である。

雪という記録

山の白は、雪だろう。

つまり、季節か、標高が分かる。

もっとも、館の記録は場所を示していない。

山の白

山の頂きを見たい。

白く、明るい。

そして、赤い光を受ける。

つまり、最も明るい部分である。

色を、記録する

写生の目的は、色を記録することである。

そして、後で画室で使う。

つまり、覚え書きに近い。

速い制作

紙に描いた小さな油彩は、速く描ける。

そして、その場の色を記録できる。

つまり、写生である。

紙の縁

画像を見たい。

紙の縁に、白い余白がある。

つまり、絵の具が縁まで届いていない。

そして、その内側が画面である。

額に入った状態

画像を見たい。

白い縁と、黒い額が写る。

つまり、額を含めて撮影されている。

ゴーデスベルク
ジェームズ・M・ハート《ゴーデスベルク》1852年。油彩、網目紙。縦31.1センチ、横24.1センチ。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ基金による購入、1973年。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《ゴーデスベルク》メトロポリタン美術館蔵

縦長の写生

五点目も、紙に油彩である。

そして、縦長である。

描かれているもの

画面を見たい。

左に、石の壁。

中央に、岩と茂み。

そして、その上に緑の木。

奥に、明るい空間。

手前に、石が積まれる。

石の積み方

壁を見たい。

不揃いの石が積まれる。

そして、目地が見える。

つまり、古い工法である。

遺跡らしき壁

左の壁を見たい。

石を積んだ形である。

そして、崩れている。

つまり、古い建物の跡だろう。

川沿いの町

この地名は、欧州の川沿いの町として知られる。

そして、丘の上に城跡がある。

もっとも、館の記録はそこまで示さない。

題の地名

題を見たい。

地名である。

そして、欧州の地名とみられる。

欧州で、描いたか

制作年は、一八五二年である。

そして、題は欧州の地名である。

つまり、欧州で描いた可能性が高い。

欧州へ、渡る

十九世紀の画家は、欧州で学ぶことが多かった。

そして、その地で写生した。

もっとも、この画家の経歴は記録にない。

記録は、示さない

もっとも、館の記録は制作地を示していない。

だから、当サイトは断定しない。

書き込みの位置

文字の位置を見たい。

画面の下部、中央よりやや左である。

そして、絵の中に書かれる。

つまり、後から付けた札ではない。

画面の書き込み

画面の下を見たい。

文字と数字が書かれている。

そして、地名と年らしきものが読める。

月まで、書く

書き込みを見たい。

年と、月らしき語が読める。

つまり、月まで記録している。

その場で、記す

写生には、地名と日付を書き込むことが多い。

そして、後で分かるようにする。

つまり、記録の道具である。

岩の描写

中央の岩を見たい。

丸みを帯びた塊が重なる。

そして、明暗が付く。

つまり、形が追われている。

緑の描き方

中央の茂みを見たい。

濃い緑が、厚く置かれる。

そして、筆の跡が残る。

つまり、速く描かれている。

一九七三年の購入

来歴を見たい。

七点のうち四点が、一九七三年の購入である。

つまり、まとまって館へ入った。

二点の来歴

四点目と五点目は、同じ購入である。

そして、年は一九七三年。

つまり、二点がまとめて館へ入った。

線だけの素描

六点目は、素描である。

ニューヨーク州フランクリン郡
ジェームズ・M・ハート《ニューヨーク州フランクリン郡》1857年。黒鉛、オフホワイトの網目紙。縦25.1センチ、横34.6センチ。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ基金による購入、1973年。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《ニューヨーク州フランクリン郡》メトロポリタン美術館蔵

画面を見たい。

線が、きわめて薄い。

そして、右へ向かって斜面が下る。

奥に、低い山の稜線。

手前に、草と低木。

線の細さ

線を見たい。

きわめて細い。

そして、薄い。

つまり、鉛筆を軽く使っている。

白い紙

画面の大半は、白い。

つまり、線が少ない。

そして、余白が広い。

空を、描かない

画面の上部を見たい。

線がまったくない。

つまり、空である。

紙の白が、そのまま空になる。

描かない、という選択

空も、地面の大半も描かない。

そして、輪郭だけを引く。

つまり、必要な線だけである。

稜線という線

奥を見たい。

一本の線が、横に伸びる。

そして、緩やかに波打つ。

つまり、山の稜線である。

一本で、示す

山を一本の線で示す。

そして、それだけで形が分かる。

つまり、省略の技術である。

低木の描写

手前を見たい。

丸い塊が、いくつも並ぶ。

そして、小さな線で葉を示す。

つまり、低木である。

草の描き方

手前を見たい。

短い線が、いくつも並ぶ。

そして、その密度で草地を示す。

密度の差

手前は線が密で、奥は疎である。

つまり、距離が線の量で示される。

数字と、文字

書き込みを見たい。

年らしき数字と、地名がある。

つまり、いつ、どこで描いたかが分かる。

書き込み

画面の右下を見たい。

小さな文字がある。

つまり、地名と年である。

場所が、分かる

題には、郡の名が入る。

つまり、どこで描いたか分かる。

一八五七年という年

制作年は、一八五七年である。

作者は、二十九歳ごろになる。

つまり、若い時期の仕事である。

写生帖の一葉か

こうした素描は、帖の一部かもしれない。

もっとも、館の記録は帖に触れていない。

だから、当サイトは断定しない。

オーロラ
ジェームズ・M・ハート《オーロラ》1863年。水彩、黒鉛、白のグワッシュ。タン色の網目紙。縦17.5センチ、横30.5センチ。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ基金による購入、1973年。ジェームズ・マクドゥーガル・ハート《オーロラ》メトロポリタン美術館蔵

三つの材料

七点目の技法欄を見たい。

水彩、黒鉛、そして白のグワッシュ。

つまり、三つの材料が使われている。

三つの層

材料を層で考えたい。

紙の色が地になる。

黒鉛が暗い部分を作る。

そして、白のグワッシュが明るい部分を作る。

タン色の紙

紙の色も記される。

タン色、つまり黄褐色である。

二点目と、同じ工夫

二点目は、灰色の紙に白チョークだった。

そして、七点目は、タン色の紙に白のグワッシュ。

つまり、同じ原理である。

グワッシュという材料

グワッシュは、白を混ぜた不透明な絵の具である。

そして、下の色を隠せる。

つまり、明るい部分を後から描ける。

中間色の紙を、使う

色の付いた紙は、中間の明るさになる。

そして、暗い部分と明るい部分を足す。

つまり、明暗の幅が広がる。

描かれているもの

画面を見たい。

低い丘の上に、木が数本立つ。

そして、手前は白く広がる。

奥に、細い稜線。

つまり、雪の原だろうか。

雪か、水か

白い面が何かは、断定できない。

雪原かもしれない。

あるいは、水面かもしれない。

館の記録は、示していない。

白い面

画面の下半分を見たい。

ほとんど白い。

つまり、紙の色か、白の絵の具である。

題の意味

題を見たい。

地名である。

つまり、場所の名だろう。

もっとも、館の記録は説明していない。

木の配置

木の並びを見たい。

左に一本、中央に数本。

そして、右へまばらになる。

つまり、不規則に並ぶ。

木の描き方

丘の上の木を見たい。

細い線で、枝が描かれる。

そして、葉がない。

つまり、冬か、早春である。

低い視点

地平線の位置を見たい。

画面の中ほどより上にある。

つまり、低い場所から見ている。

横に長い判型

寸法を見たい。

縦17.5センチ、横30.5センチ。

つまり、横が縦の一・七倍ある。

七点の内訳

七点をまとめたい。

カンヴァスの油彩が二点。

紙の油彩が二点。

素描が二点、そして水彩が一点。

支持体の内訳

支持体を見たい。

画布が二点、紙が五点。

つまり、紙が多い。

紙が、多い理由

紙の作品は、屋外での制作に向く。

そして、安い。

つまり、写生に使われる。

制作年の分布

年代を並べたい。

一八五〇から五五年、五二年、五七年。

一八六三年、七二年、七六年、八七年。

つまり、三十七年に分布する。

前半と、後半

前半は、紙の写生が多い。

そして、後半は、大きな油彩である。

つまり、仕事の性格が変わっている。

若いころの写生

一八五〇年代の三点は、いずれも小さい。

そして、紙である。

つまり、修業と記録の時期である。

後年の大作

一八七六年と八七年の二点は、大きい。

そして、画布である。

つまり、発表のための作品だろう。

工程が、見える

七点を並べると、工程が見える。

まず、屋外で紙に写す。

次に、対象を細かく観察する。

そして、画室で大きな絵にする。

牛の素描と、牛の絵

二点目の素描と、三点目の油彩。

つまり、その工程の二つの段階である。

見えない部分

美術館に並ぶのは、たいてい完成品である。

そして、その手前は見えにくい。

手前を、残す

この七点には、手前が含まれる。

薄い線の素描、紙に描いた小さな油彩。

いずれも、発表のための作品ではない。

それでも、館は収蔵し、記録している。

そして、いま見ることができる。

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