題が、版画の一語だけになる——奥村政信
九点のうち一点は、題が版画の一語しかない。何を描いたかは、題から読めない。誰がいつ付けたかも書かれていない。残る八点の題は長さがばらばらで、五つの群に分かれる。短い題の意味を考えたい。版画の題は、後から付けられたものである。

題が、名として働くとき
題は、その作品を指すために使う。
つまり、他と区別できる必要がある。
題が、ただ「版画」
美術館の題は、その作品を呼ぶ言葉である。
もっとも、呼び分けにならないことがある。
題が、ただ「版画」であることもある。
空には、できない
欄がある以上、何かを書く。
つまり、書かざるをえない。
題という欄
記録には、題の欄がある。
つまり、空にはできない。
何も、示さない
版画であることは、素材の欄にも書かれる。
つまり、題としては働かない。
版画という形
紙に、版木から色を移す。
つまり、同じ図が何枚もできる。
誰が、付けたか
館の担当者である。
つまり、画家の言葉ではない。
題は、後から
紙に、題が刷られないことも多い。
つまり、館が付ける。
九点という範囲
この記事で扱うのは九点である。
いずれも版画である。
そして、いずれも同じ館にある。
短い題の意味
短ければ、分からなかったことになる。
つまり、記録の限界を示す。
何が、決めるか
分かったことが多ければ、題は長くなる。
つまり、記録の量が出る。
題の長さ
一語のものから、十語を超えるものまで。
つまり、幅が広い。
短いほうから
情報の少ない題から見たい。
つまり、順に増える。
五つの群
一語、二語、演目、役者、そして素材の食い違い。
つまり、五つに分かれる。
順に、見る
短い題から、長い題へ。
つまり、情報が増える順に見る。
一語だけ
版画、という語だけである。
つまり、他に何もない。
最も短い題
九点で、最も短い題である。
つまり、情報が最も少ない。
一点目
九点で最も短い題である。

横長の一枚である。
左に、二人の女性が座る。
中央に、男が板を持つ。
右に、二人が寄り添う。
上に、文字が並ぶ。
線は、黒く、太い。
種類の名
作品の分類そのものである。
つまり、固有ではない。
何を、指すか
作品の種類そのものである。
つまり、固有の名ではない。
題が、一語
版画、とだけある。
つまり、種類の名である。
二度、書かれる
題と素材が、同じことを言う。
つまり、情報が増えない。
重なる
題と素材が、同じことを言う。
つまり、無駄になる。
二つの文
前半と後半が、記号で区切られる。
つまり、並列になる。
素材の欄にも
素材の欄にも、木版画とある。
つまり、二度書かれる。
番号だけ
区別できるのは、収蔵番号だけである。
つまり、そこに頼る。
探せない
この題では、探しようがない。
つまり、番号に頼るほかない。
何も、絞れない
誰が、何をしているかは分からない。
つまり、題が働かない。
三百年の時間
この一枚は、十八世紀の初めの作である。
つまり、長い時間が経っている。
手掛かりが、ない
役者も、演目も分からなかったのだろう。
つまり、書けなかった。
なぜ、こうなるか
何を描いたか分からなければ、書けない。
つまり、そう考えられる。
断定しない
館の記録に、理由は書かれていない。
つまり、こちらでは決めない。
二点目へ
二語の題を見たい。
つまり、少し増える。
一段、細かい題
二語の題である。
つまり、少し絞られる。
二点目
二語の題である。

横長の一枚である。
三人が、外を歩く。
中央の一人が、身をかがめる。
奥に、鳥居と松がある。
上に、雲形の枠がある。
場面という語
芝居の一場面だ、と示す。
つまり、種類が絞れる。
芝居という語
演劇の場面だ、と分かる。
つまり、種類が絞れる。
題が、二語
芝居の場面、とある。
つまり、種類が一段細かい。
それ以上、進まない
芝居の数は、非常に多い。
つまり、絞り込めない。
演目が、ない
どの芝居かは、書かれない。
つまり、そこで止まる。
それでも、絞れない
どの芝居かは、分からない。
つまり、手掛かりが薄い。
三点目へ
同じ題が、また出る。
つまり、重なる。
同じ題、二度目
二点目と同じ題である。
つまり、重なる。
三点目
同じ題である。

横長の一枚である。
左に、男が座る。
その右に、女性が数人集まる。
奥に、板の間がある。
右上に、四角い枠と文字がある。
下に、色の帯が写る。
同じ館の中で
いずれも同じ館にある。
つまり、並びうる。
一覧では、並ぶ
同じ作者、同じ題である。
つまり、並んで表示されうる。
題が、同じ
二点目と、まったく同じである。
つまり、区別が付かない。
番号という名
題が働かないとき、番号が代わりになる。
つまり、機能が移る。
番号で、分ける
収蔵番号が違う。
つまり、そこで区別する。
別の基金
一方はコレクション、他方は基金である。
つまり、経路が違う。
七年の差
1911年と、1918年である。
つまり、離れている。
来歴も、違う
一方は購入、他方は別の基金である。
つまり、経路が分かれる。
隠さない
館は、帯を隠さずに公開している。
つまり、条件が見える。
撮影の道具
作品の一部ではない。
つまり、記録用の目盛になる。
色の帯
画像の下に、段階の付いた帯が写る。
つまり、色を測るための目盛である。
七点に、帯
九点のうち、帯が写るのは七点である。
つまり、多数になる。
次のページで
演目の名が入る題を見たい。
四点目から
題が、一気に長くなる。
つまり、情報が増える。
演目の群へ
ここから、演目の名が入る。
つまり、三点続く。
四点目
演目と、劇場の名が入る。

横長の一枚である。
左に、女性が立つ。
右に、刀を差した男が立つ。
その手前に、松の枝がある。
右上に、赤い印がある。
下に、色の帯が写る。
演目の名
芝居の題が、引用符に入る。
つまり、固有の名になる。
題の作り
演目と、劇場。## 二つの部分
演目と、劇場。
つまり、記号で区切られる。
題が、長くなる
演目の名と、劇場の名が入る。
つまり、二つ増える。
場所と、時
どこで、いつ演じたか。
つまり、二つが決まる。
興行という単位
いつ、どこで演じられたか。
つまり、記録が残る。
何が、絞れるか
演目と劇場が分かれば、興行も絞れる。
つまり、年に近づく。
留保の形
語で、留保を示す。
つまり、記号ではない。
おそらく、という語
年の前に、留保が付く。
つまり、断定していない。
世紀という単位
百年の幅である。
つまり、最も粗い。
年の欄
おそらく1709年、とある。
つまり、留保が付く。
幅が、ない
前後の年は、書かれない。
つまり、絞られている。
一年に、絞る
幅ではなく、一つの年である。
つまり、細かい。
それでも、絞れている
年が一つに絞られている。
つまり、幅がない。
紙で、残る
番付は、印刷されて配られた。
つまり、後世まで残る。
番付という記録
芝居の番付には、演目と劇場が載る。
つまり、照らし合わせられる。
演目の名が、効く
興行の記録と照らせるからだろう。
もっとも、記録に根拠はない。
五点目へ
同じ形の題を、もう一点見たい。
つまり、比べられる。
二つ目の演目
もう一点、演目の名が入る。
つまり、続く。
五点目
同じ形の題である。

横長の一枚である。
左に、頭を剃った男がいる。
右に、大きな笠を背負う男が立つ。
中央に、丸い荷物がある。
上に、赤い印がある。
下に、色の帯が写る。
同じ基金
いずれも、同じ基金による購入である。
つまり、まとめて入った。
同じ年
いずれも、1709年かとある。
つまり、同じ時期になる。
四点目と、比べたい
いずれも、演目と劇場が入る。
つまり、同じ形である。
冠詞という語
英語で、名詞の前に置く小さな語である。
つまり、限定を示す。
定まった、という語
その芝居、と限る語である。
つまり、特定を示す。
冠詞が、ない
四点目には、演目の前に語が一つ入る。
二通り
同じ館の記録で、二通りになる。
つまり、揃っていない。
記号だけ
引用符を閉じて、そのまま続く。
つまり、読点がない。
五点目では
その語が、抜けている。
それでも、揃わない
同じ形の題である。
つまり、揃っていてもよいはずである。
意味は、通じる
どちらでも、演目は分かる。
つまり、実害は小さい。
一語の差
読みは、ほとんど変わらない。
もっとも、揃ってはいない。
名を、囲む
固有の名を、記号で囲む。
つまり、区別できる。
引用符という記号
演目の名を、記号で囲む。
つまり、区切りになる。
読点の位置
演目の名を囲む引用符の中に、読点が入る例がある。
英語の作法
引用符の内側に読点を置く書き方がある。
つまり、誤りではない。
内側に、読点
引用符を閉じる前に、読点が入る。
つまり、中に入る。
四点目が、そうである
引用符の内側に、読点が置かれる。
五点目では
読点そのものがない。
つまり、書き方が分かれる。
直さない
当サイトでは、記録をそのまま写す。
つまり、直さない。
六点目へ
演目の名が、また入る。
つまり、これで三点になる。
三つ目の演目
演目の名が、また入る。
つまり、これで三点になる。
六点目
場面の名まで入る。

横長の一枚である。
左に、箱を担ぐ男がいる。
中央に、小さな人物が立つ。
右に、女性が手を上げる。
上に、文字が並ぶ。
下に、色の帯が写る。
場面の名
芝居の中の、ある場面を指す。
つまり、さらに細かい。
最も詳しい演目
場面まで書かれる。
つまり、四点目より細かい。
三つの部分
場面の名、演目の名、そして劇場の名。
つまり、三つが並ぶ。
三通り
英語の語、音のまま、そして書かれない。
つまり、劇場の書き方も分かれる。
音のまま
日本語の呼び名が、音で書かれる。
つまり、訳されていない。
劇場の名の書き方
この一点だけ、日本語の呼び名が音で書かれる。
四点目と五点目では
劇場、という英語の語が使われる。
つまり、揃っていない。
次のページで
役者の名が入る題を見たい。
七点目から
役者の名が、題に入る。
つまり、人が特定される。
役者の群へ
ここから、役者の名が入る。
つまり、三点続く。
七点目
役者の名と、役と、姿勢が入る。

横長の一枚である。
右に、瓦屋根が斜めに走る。
その上に、男が座る。
左に、女性が立つ。
手前に、四角い箱がある。
下に、色の帯が写る。
姿勢まで
どう座っているかまで書かれる。
つまり、細かい。
題の中身
名、役、姿勢、そして場所。## 四つの部分
名、役、姿勢、そして場所。
つまり、四つが並ぶ。
題の作り
役者の名、役の名、そして姿勢と場所。
つまり、四つが並ぶ。
語の数
十語を超える。
つまり、九点で最も長い。
最も細かい
どこに、どう座っているかまで書かれる。
つまり、九点で最も細かい。
選ばれるもの
書ける情報のうち、何を採るか。
つまり、判断が入る。
何を、捨てるか
演目を捨て、姿勢を採っている。
つまり、選択がある。
演目は、書かれない
どの芝居かは、入らない。
つまり、そこは抜ける。
分かったこと
分かったことを、書けるだけ書く。
つまり、そういう作りらしい。
何が、優先されるか
演目より、役者と姿勢が選ばれている。
つまり、基準が一つではない。
二人の役者
役者の名が、二つ入る。
つまり、対になる。
八点目
二人の役者が入る。

横長の一枚である。
左に、女性が二人並ぶ。
右に、刀を差した男が立つ。
奥に、棚と松がある。
右上に、赤い印がある。
下に、色の帯が写る。
役も、二つ
武士と、女。
つまり、役も並ぶ。
二人の名
役者の名が、二つ入る。
つまり、対になる。
音と、訳
日本語の語と、英語の訳。
つまり、両方が入る。
括弧の中
武士を表す語に、英語の訳が添えられる。
つまり、音と訳が並ぶ。
三人目
二人の役者と、付き添いの娘。
つまり、三人が入る。
娘という語
付き添いの娘を指す語である。
つまり、三人目になる。
大文字が、途中に
題の途中に、大文字で始まる語がある。
そこは、文の途中である
ふつうは、小文字で書かれる位置である。
直さない
当サイトでは、そのまま写す。
つまり、整えない。
打ち間違いらしい
読みは、変わらない。
もっとも、揃ってはいない。
四ミリの差
他の多くは、26.4センチである。
つまり、わずかに低い。
九点で、最も低い
縦26センチである。
つまり、わずかに低い。
最後の一点
九点目を見たい。
つまり、素材の欄に問題がある。
九点目
素材の欄が、合わない。

横長の一枚である。
中央に、二人が組み合う。
一人は、床に押し倒される。
右に、刀と花瓶がある。
上に、文字と印が並ぶ。
下に、色の帯が写る。
素材の欄
単色、と書かれる。
そのあとに
墨と彩色、と続く。
前半と、後半
一方は単色、他方は彩色。
つまり、反対のことを言う。
合わない
単色なら、彩色は入らない。
つまり、二つが食い違う。
墨の線
線は、黒く太い。
つまり、単色に見える。
画像では
線は黒く、色はほとんど見えない。
つまり、単色に近い。
どちらが正しいか
こちらでは、決められない。
つまり、そのまま示す。
直さない
当サイトでは、記録をそのまま写す。
つまり、直さない。
年の欄
18世紀の初め、とある。
数字が、ない
年ではなく、世紀で書かれる。
つまり、九点で唯一になる。
数えると
一点、二点、三点、そして三点。
つまり、四つに分かれる。
九点の題
一語のものが一点。
二語のものが二点。
演目が入るものが三点。
そして、役者の名が入るものが三点。
段階が、ある
種類、演目、そして役者。
つまり、三段になる。
情報の量
短い題は、何も絞れない。
そして、長い題は、興行まで絞れる。
手掛かりの差
分からなければ、短くなる。
つまり、記録の限界が出る。
何が、分けたか
分かったことの多さが、題の長さになる。
つまり、記録の量が出る。
同じ画家、同じ館
九点とも、同じ画家の作である。
つまり、条件は近い。
それでも、揃わない
題の作り方は、点ごとに違う。
つまり、統一されていない。
十数年
多くは、1700年代の初めである。
つまり、近い時期になる。
九点の年
1700年ごろから、18世紀の初めまで。
年の書き方
ごろ、が付くものが一点。
幅を持つものが三点。
おそらく、が付くものが四点。
そして、世紀で書かれるものが一点。
四通り
年の書き方は、四通りある。
つまり、揃っていない。
揃っている
横は、六点で一致する。
つまり、同じ規格らしい。
九点の寸法
横は、六点が37.5センチである。
縦は、ばらつく
25.1から26.4センチまで。
つまり、一・三センチ開く。
同じ判型らしい
いずれも、横長の大きな一枚である。
つまり、規格が近い。
三つの経路
二つの基金と、一つの遺産からの寄贈。
つまり、三通りある。
三つの年
1911年、1914年、そして1918年。
つまり、三度に分けて入った。
九点の来歴
七点が、同じ基金による購入である。
そして、二点が別の経路である。
記録を、直さない
冠詞の有無、読点、大文字、そして単色の記載。
つまり、そのまま写した。
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そちらでは、判型の工夫を見た。
読み方の提案
題の長さを、見比べてほしい。
長さは、分かったことの量である。



