画家を知る

同じ題が、同じ館に二点ある——ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ

同じ題、同じ年の二点が、同じ館に収まっている。違うのは寸法だけである。支持体も技法も二通りに分かれ、寓意という形が九点をつないでいる。題で区別できない作を、記録がどう扱うのかを見たい。二つの館に、九点が分かれている。

ごしきひわの聖母
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ごしきひわの聖母》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

同じ題が、同じ館に二点

美術館の記録では、題が名前の役目をする。

もっとも、同じ題の作品が二つあることがある。

しかも、同じ館に並ぶことがある。

題という欄

記録には、題の欄がある。

つまり、その作品を呼ぶ言葉が入る。

年も、同じ

二点とも、同じ年の欄を持つ。

つまり、年でも分かれない。

わずかな差

一センチほどの違いである。

つまり、小さい。

寸法だけが、違う

わずかに、大きさが違う。

つまり、そこで区別するほかない。

二つの館

四点が一方、五点が他方にある。

つまり、記録の作法が分かれる。

二つの支持体

カンヴァスと、壁から移した布。

つまり、もとが違う。

二つの技法

油彩が四点、フレスコが五点。

つまり、作り方が違う。

九点という範囲

この記事で扱うのは九点である。

いずれも同じ画家の作とされる。

そして、二つの館にある。

寓意という形

抽象の考えを、人の姿で表す。

つまり、見えないものを描く。

二つの群

寓意の像が五点。

そして、それ以外が四点。

順に、見る

まず、同じ題の二点。

そして、寓意の五点へ移る。

一点目

同じ題の、一点目である。

ごしきひわの聖母
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ごしきひわの聖母》1767年から1770年ごろ。カンヴァスに油彩。館の記録では、縦62センチ、横49.5センチとされる。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ごしきひわの聖母》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

縦長の画面である。

女性が、幼子を抱く。

頭に、薄い布をかぶる。

青い衣が、肩から掛かる。

幼子の手に、小さな鳥がいる。

幼子の手に

鳥は、幼子の手にある。

つまり、画面の中心に近い。

小さな鳥

赤い顔をした、小さな鳥である。

つまり、目立たない。

題の鳥

小さな鳥の名が、題に入る。

つまり、目印になる。

同じ題、二点目

同じ構図の、別の作である。

つまり、対照になる。

二点目

同じ題の、二点目である。

ごしきひわの聖母
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ごしきひわの聖母》1767年から1770年ごろ。カンヴァスに油彩。館の記録では、縦63.1センチ、横50.3センチとされる。額を含むと、縦86.4センチ、横73センチ、奥行き8.9センチになる。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ごしきひわの聖母》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

縦長の画面である。

同じ構図である。

女性が、幼子を抱く。

幼子の手に、同じ鳥がいる。

青い衣が、同じ位置にある。

一覧では、並ぶ

同じ作者、同じ題である。

つまり、並んで表示されうる。

題が、同じ

一点目と、まったく同じである。

つまり、区別が付かない。

記号で、結ぶ

二つの年が、記号で結ばれる。

つまり、幅になる。

三年の幅

年は、幅で書かれる。

つまり、絞られていない。

同じ欄

いずれも1767年から1770年ごろとある。## 年も、同じ

いずれも1767年から1770年ごろとある。

つまり、そこでも分かれない。

番号という名

題が働かないとき、番号が代わりになる。

つまり、機能が移る。

番号が、違う

収蔵番号だけが違う。

つまり、そこで区別する。

館も、同じ

いずれも、同じ館にある。

つまり、館名でも分かれない。

一・八パーセント

比で見れば、二パーセント足らずである。

つまり、ごくわずかである。

寸法が、違う

62センチと、63.1センチ。

つまり、一・一センチ違う。

組の中で

同じ組でも、大きさが揃わない。

つまり、置かれる場所に合わせたらしい。

横も、違う

49.5センチと、50.3センチ。

つまり、八ミリ違う。

断り書き

額を含む、と断られる。

つまり、区別される。

二行目

寸法の欄の二行目に、額の数字が来る。

つまり、断りが付く。

額の寸法

二点目には、額の寸法がある。

書き忘れか

記録に入れ忘れたのかもしれない。

つまり、断定できない。

額が、ないのか

額そのものがないのかもしれない。

もっとも、記録に説明はない。

一点目には、ない

同じ館の記録なのに、片方だけである。

つまり、揃っていない。

二つとも、本人の手か

同じ画家が、二度描いた可能性もある。

つまり、決められない。

写しか、両方か

一方が写しかもしれない。

つまり、決められない。

どちらが、原作か

館の記録に、その説明はない。

つまり、こちらでは決めない。

並べて、示す

同じ題の二点として、そのまま伝える。

つまり、判断を持ち込まない。

徳が、四つ

剛毅、思慮、ある徳、そして徳と豊穣。

つまり、四点が徳である。

三点目から

寓意の像が、五点続く。

つまり、群になる。

寓意の五点へ

ここから、寓意の像になる。

つまり、五点続く。

三点目

寓意の像である。

剛毅を表す寓意の像
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《剛毅を表す寓意の像》1760年。フレスコ、カンヴァスへ移す。館の記録では、楕円形で、縦115.9センチ、横85.1センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ夫人の遺贈、1943年。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《剛毅を表す寓意の像》メトロポリタン美術館蔵

楕円の画面である。

女性の像が、立つ。

右に、太い柱がある。

衣が、足元まで垂れる。

全体が、灰色である。

表す、という語

像が何かを表す、と明示する。

つまり、寓意だと分かる。

題の作り

表す、という語が入る。

つまり、像が徳を表す。

人の姿で

抽象を、人の姿に置き換える。

つまり、絵にできる。

徳という考え

強さ、慎み、正しさ。

つまり、目に見えない。

何を、表すか

強さを表す徳である。

つまり、抽象を人の姿で示す。

二つの部分

材料と、後の処置。

つまり、二つが並ぶ。

素材の欄

フレスコを、カンヴァスへ移した、とある。

保存のため

建物が失われるとき、絵だけを救う。

もっとも、記録に理由はない。

難しい作業

漆喰ごと剥がして、布に貼る。

つまり、大がかりになる。

壁から、剥がす

壁に描いた絵を、剥がして布へ移す。

つまり、後の処置になる。

同じ一文

素材の欄が、五点で一致する。

つまり、差がない。

五点とも、同じ

寓意の五点は、いずれも同じ記載である。

つまり、まとめて移されたらしい。

縦横が、ない

円には、上下も左右もない。

つまり、直径で足りる。

円だから

円には、縦も横もない。

つまり、直径で足りる。

一つの数字

直径だけである。

つまり、縦横がない。

寸法の欄

数字の前に、楕円形、と書かれる。

つまり、形が示される。

次のページで

残る寓意の像を見たい。

四点目から

寓意の像を、続けて見たい。

つまり、五点続く。

名として、働かない

同じ言葉が、二つの作品を指す。

つまり、区別できない。

二つ目の徳

もう一点、寓意の像を見たい。

つまり、続く。

四点目

二つ目の寓意である。

思慮を表す寓意の像
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《思慮を表す寓意の像》1760年。フレスコ、カンヴァスへ移す。館の記録では、楕円形で、縦124.8センチ、横92.1センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ夫人の遺贈、1943年。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《思慮を表す寓意の像》メトロポリタン美術館蔵

楕円の画面である。

女性の像が、身をひねる。

右手に、鏡を持つ。

左手に、細い棒を握る。

全体が、灰色である。

棒も、持つ

左手に、細い棒を握る。

つまり、二つの持ち物がある。

三点目とは、違う

一方は柱、他方は鏡である。

つまり、持ち物が違う。

鏡という道具

鏡は、自らを省みることを表す。

もっとも、記録に説明はない。

持ち物が、示す

鏡は、その徳の目印である。

つまり、決まりがある。

五点とも

寓意の五点は、いずれも同じ記載である。

つまり、揃っている。

同じ素材

いずれも、フレスコを布へ移している。

つまり、同じ処置になる。

三点目と、同じ形

いずれも楕円で、同じ素材である。

つまり、組らしい。

横も、違う

85.1センチと、92.1センチ。

つまり、七センチ違う。

大きさが、違う

115.9センチと、124.8センチ。

つまり、九センチ近く違う。

五点目へ

留保の付く一点を見たい。

つまり、名が決まらない。

三つ目の徳

もう一点、寓意の像を見たい。

つまり、これで三点になる。

五点目

三つ目の寓意である。

ある徳を表す寓意の像
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ある徳を表す寓意の像》1760年。館の題には、おそらく愛国心、と続く。フレスコ、カンヴァスへ移す。館の記録では、楕円形で、縦125.4センチ、横92.1センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ夫人の遺贈、1943年。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《ある徳を表す寓意の像》メトロポリタン美術館蔵

楕円の画面である。

女性の像が、両腕を広げる。

右手に、小さなものを持つ。

左手に、輪のようなものがある。

全体が、灰色である。

ある、という語

不特定を示す語が入る。

つまり、絞られていない。

何の徳か

徳、とだけ書かれる。

つまり、名がない。

題に、留保

ある徳、と書かれる。

愛国心という語

国を思う心を表す徳である。

もっとも、断定はされない。

括弧の中

おそらく、と名が続く。

つまり、推測になる。

そのあとに

おそらく、と続く。

何を、持つか

小さなものと、輪のようなもの。

つまり、判じにくい。

持ち物が、弱い

手にするものが、決め手にならない。

つまり、絞れない。

何が、分からないか

どの徳かが、決まらない。

つまり、持ち物から絞れない。

記録の正直さ

分からないものは、分からないと書く。

つまり、留保が働く。

二つと、一つ

名の分かる二点と、分からない一点。

つまり、扱いが分かれる。

三点目、四点目とは、違う

他の二点は、徳の名が断定される。

つまり、こちらだけ留保が付く。

断定しない

館の記録に、組の説明はない。

つまり、決めない。

対の可能性

同じ組の、別の面かもしれない。

つまり、そう読める。

四点目と、同じ大きさ

横は、いずれも92.1センチである。

つまり、一致する。

縦は、六ミリ違う

124.8センチと、125.4センチ。

つまり、ほとんど同じである。

対らしい

同じ組の、別の面かもしれない。

もっとも、記録に説明はない。

六点目へ

円い画面の一点である。

つまり、形が変わる。

円い一点

ここから、円い画面になる。

つまり、形が変わる。

六点目

複数形の題である。

徳と豊穣を表す寓意の像
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《徳と豊穣を表す寓意の像》1760年。フレスコ、カンヴァスへ移す。館の記録では、直径289.6センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ夫人の遺贈、1943年。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《徳と豊穣を表す寓意の像》メトロポリタン美術館蔵

円い画面である。

雲の上に、人物が集まる。

中央の人物が、槍を持つ。

その左に、翼のある人がいる。

右に、女性が腰かける。

雲の上

人物は、雲に載る。

つまり、天上の場面らしい。

五人ほど

雲の上に、数人が集まる。

つまり、群像になる。

像が、複数

一つの画面に、何人もいる。

つまり、群像になる。

題が、複数形

像、が複数の形になる。

つまり、二人以上いる。

二つの徳

徳と、豊穣。

つまり、二つが並ぶ。

接続の語

二つが、語で結ばれる。

つまり、並列になる。

豊穣という語

実りの多さを表す。

つまり、こちらも抽象である。

寸法の欄## 二つの徳

徳と、豊穣。

つまり、二つが並ぶ。

寸法の欄

直径、と書かれる。

つまり、円だからである。

面積では

円の面積は、他を大きく超える。

つまり、際立つ。

九点で、最も大きい

直径289.6センチである。

つまり、三メートル近い。

天井の絵か

円い画面は、天井に多い。

もっとも、記録に説明はない。

次のページで

残る三点を見たい。

残る三点

寓意の一点と、場面と、肖像。

つまり、群が変わる。

七点目

四つ目の寓意である。

文法を表す寓意の像
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《文法を表す寓意の像》1760年。フレスコ、カンヴァスへ移す。館の記録では、縦370.8センチ、横147センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ夫人の遺贈、1943年。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《文法を表す寓意の像》メトロポリタン美術館蔵

きわめて縦長の画面である。

中央に、女性の像が立つ。

台座の上に、載る。

両側に、細い柱がある。

上に、横木が渡る。

四角い画面

楕円でも、円でもない。

つまり、五点で唯一になる。

形の断りが、ない

楕円とも、直径とも書かれない。

つまり、四角い画面になる。

三・七メートル

縦370.8センチである。

つまり、建物の高さに近い。

九点で、最も高い

縦370.8センチである。

つまり、三メートルを大きく超える。

細長い面

柱と柱のあいだに収まる形である。

もっとも、記録に説明はない。

比率

縦は、横の二・五倍ある。

つまり、極端に細長い。

壁の一部

柱と柱のあいだの、細い面らしい。

もっとも、記録に説明はない。

七つの学芸

古い学問は、七つに分けられた。

つまり、その一つになる。

学問の徳

文法は、古い学問の区分の一つである。

つまり、七つの学芸の一つになる。

寓意では、ない

抽象ではなく、出来事を描く。

つまり、主題が違う。

八点目

寓意ではない一点である。

古代の歴史の場面
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《古代の歴史の場面》1750年ごろ。カンヴァスに油彩。館の記録では、楕円形で、縦140.3センチ、横109.3センチとされる。額を含むと、縦165.7センチ、横134.6センチになる。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《古代の歴史の場面》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

楕円の画面である。

左に、白い衣の女性が横たわる。

右に、赤い衣の男が立つ。

男は、兜をかぶる。

奥に、黄色い壁と柱がある。

二語だけ

古代の歴史、とだけである。

つまり、絞れない。

題が、漠然としている

古代の歴史、とだけある。

つまり、どの場面かは分からない。

兜と、寝台

兜の男と、横たわる女性。

つまり、物語らしい。

何が、描かれているか

館の記録に、説明はない。

つまり、絵から読むほかない。

抽象と、出来事

一方は考え、他方は場面。

つまり、性質が違う。

寓意との違い

寓意は、抽象を人で表す。

そして、こちらは出来事を描く。

それでも、分からない

どの出来事かは、決まらない。

つまり、題が留保になる。

四点の楕円

三点、五点、四点目、そしてこの一点。

つまり、四点になる。

楕円である

こちらも、楕円の画面である。

つまり、四点目になる。

肖像へ

最後は、人の肖像である。

つまり、寓意でも場面でもない。

九点目

肖像である。

三角帽の若い女
ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《三角帽の若い女》1755年から1760年ごろ。カンヴァスに油彩。館の記録では、縦62.2センチ、横49.3センチとされる。額を含むと、縦80センチ、横68センチ、奥行き7.6センチになる。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ《三角帽の若い女》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

縦長の画面である。

若い女性が、こちらを向く。

黒い三角の帽子をかぶる。

黒い外套を、肩に掛ける。

手に、扇を持つ。

三角という形

つばを三か所で折り上げた帽子である。

つまり、当時の流行らしい。

題の帽子

帽子の形が、題に入る。

つまり、持ち物で呼ばれる。

若い女、という語

年齢と性別だけが書かれる。

つまり、それ以上ない。

名が、ない

誰かは、書かれていない。

つまり、伝わっていない。

一点目と

いずれも、六十センチ台である。

つまり、近い。

寸法が、近い

一点目と、ほとんど同じである。

数字を、並べる

62センチと、62.2センチ。

そして、49.5センチと、49.3センチ。

同じ規格の布か

同じ大きさのカンヴァスかもしれない。

もっとも、記録に説明はない。

数えると

五点、二点、そして二点。

つまり、三つに分かれる。

九点の題

寓意が五点。

同じ題が二点。

そして、場面と肖像が一点ずつ。

寓意の五点

剛毅、思慮、ある徳、徳と豊穣、そして文法。

つまり、五つの主題になる。

他の四点は

いずれも、名が断定される。

つまり、この一点だけ違う。

一点だけ、留保

ある徳、おそらく愛国心。

つまり、そこだけ決まらない。

一点だけ、複数形

徳と豊穣は、二人以上である。

つまり、そこだけ形が違う。

形が、三通り

楕円、円、そして四角。

つまり、揃っていない。

五点の寸法

楕円が三点、円が一点、四角が一点。

つまり、形が三通りある。

もとの場所

建物の壁や天井にあった。

つまり、動かせないものだった。

いずれも、壁から

五点とも、壁から布へ移されている。

つまり、もとは建物の一部だった。

建物は、どこか

館の記録に、建物の名はない。

つまり、分からない。

二つの群

1750年代と、1760年代以降。

つまり、二つに分かれる。

九点の年

1750年ごろから1770年ごろまで。

二十年の幅

最も早い年と、最も遅い年の差である。

つまり、二十年になる。

一度の注文

同じ建物のための仕事らしい。

もっとも、記録に説明はない。

寓意は、同じ年

五点とも、1760年である。

つまり、一度の仕事らしい。

来歴も、同じ

五点とも、同じ人の遺贈である。

つまり、まとめて入った。

同じ本体

番号の本体が、五点とも同じである。

つまり、同じ群になる。

収蔵番号

五点の番号は、同じ群である。

つまり、一括で登録された。

枝番

十二、十六、二十一、二十二、二十四。

つまり、間が空く。

群は、もっと大きい

抜けた番号にも、作品がある。

つまり、当サイトにあるのは一部である。

同じ題に、戻る

二点は、題も年も館も同じである。

つまり、記録だけでは分けられない。

何が、残るか

寸法と、収蔵番号である。

つまり、そこで区別する。

関連する記事

同じ画家については、見上げる絵の設計でも扱っている。

そちらでは、見上げる絵を見た。

読み方の提案

同じ題を見つけたら、寸法を比べてほしい。

そこに、わずかな差がある。

SAME ARTIST同じ画家のコラム

  • 画家を知る

    見上げる絵の設計——ティエポロの天井画

    天井画は、下から見上げられる前提で作られる。ティエポロの下絵は中央を空け、縁に人物を寄せる。壁から剥がされた断片や祭壇画の下絵まで、建築の一部としての絵を九点で確かめる。下絵がどこまで完成作を拘束したのかも見ておきたい。

RELATEDあわせて読みたい

画家を知るの記事一覧
  • 画家を知る

    ホイッスラーの代表作と特徴——なぜ題に《ノクターン》と付けたのか

    ホイッスラーの代表作と特徴を、公開中の8点から読む。クリーヴランド美術館の記録では、《ノクターン》という題は後援者フレデリック・レイランドの提案だった。テムズ川の灰色から音楽の題、蝶の署名、版画家としての仕事までを順に見る。

  • 画家を知る

    葛飾北斎の代表作と特徴——なぜ同じ富士を46図も描いたのか

    葛飾北斎の代表作と特徴を、当サイトで公開中の8点から読む。シカゴ美術館の記録では、70歳で始めた『富嶽三十六景』は36図ではなく46図ある。ベロ藍の青、富士の置き方、滝と橋の連作、改名の跡までを、各館の記録とあわせて順に見ていく。

  • 画家を知る

    サージェントの代表作と特徴——なぜ絹とサテンばかりが光るのか

    サージェントの代表作と特徴を、当サイトで公開中の8点から読む。上流社会の等身大肖像で名を上げ、やがて注文を減らして風景と素描へ移った画家である。白いサテン、黒いレース、山の岩。筆の置き方がどう変わったかを、館の記録とあわせて順に見る。