一枚の紙に、何点あるか——アンドリュー・フィッシャー・バナー
館の題に「下絵二点の紙」「下絵四点の紙」とある。一枚の紙が一点として登録されるため、中身の数を題に書くほかない。九点は同じ人から同じ年にまとめて寄贈された。紙の種類と、素材欄に残る二か所の綴りの崩れもあわせて見る。

一枚に、何点か
素描は、一枚の紙に一点とは限らない。
一枚に、二点も四点も描かれることがある。
美術館の題は、その数を書き分ける。
中身と、登録
紙は一枚でも、絵は複数ある。
つまり、数が合わない。
数える理由
一枚の紙が、一点として登録される。
つまり、中身の数を書かないと分からない。
数を、題に入れる
二点の紙、四点の紙。
つまり、数が題の一部になる。
黒一色
用いられたのは、黒いインクである。
つまり、色は使われない。
素描という形
素描は、線だけで描かれる。
つまり、色を持たない。
九点という範囲
この記事で扱うのは九点である。
いずれも同じ館にある。
そして、いずれもインクの素描である。
寄贈者
寄贈者は、画家の妻である。
つまり、家に残されていた紙になる。
二年後
没年から、二年後になる。
つまり、間を置かずに渡された。
没後の寄贈
館の記録では、画家は1897年に没している。
そして、寄贈は1899年である。
来歴が、同じ
九点とも、同じ人からの寄贈である。
そして、同じ年に受け入れられている。
枝番
番号の後半だけが、九点で違う。
つまり、群の中の位置を示す。
抜けている数
13、16、35、37、43、51、52、55、65。
つまり、間が空く。
六十五以上
最も大きい枝番は65である。
つまり、群は六十点を超える。
群は、もっと大きい
抜けた番号にも、紙がある。
つまり、当サイトにあるのは一部である。
一括で、入った
収蔵番号の前半が、九点とも同じである。
つまり、一度にまとめて入った。
順に、見る
まず、ドイツの四点。
そして、ヴェネツィアの五点。
二点の紙
まず、題に数の入る一点から。

縦長の紙である。
上下が、細い線で仕切られる。
上には、石の門と扉が描かれる。
門の上に、丸い窓がある。
下には、草の生えた斜面がある。
線の長さ
線は、紙の幅いっぱいに届かない。
つまり、途中で止まる。
線の引き方
線は、定規で引いたように直である。
つまり、目分量ではない。
仕切りの線
紙の中ほどに、横線が一本引かれる。
つまり、二つに分けている。
上が先か
上から描くのが自然にも思える。
もっとも、根拠はない。
描いた順
どちらを先に描いたかは、分からない。
つまり、記録にない。
旅の紙
旅先では、紙が限られる。
もっとも、これも推測である。
一枚に、二つ
紙を節約したのかもしれない。
もっとも、記録に理由はない。
上と下で、主題が違う
上は建物、下は地形である。
つまり、続きではない。
次の一点
数の入る題を、もう一点見たい。
つまり、四点が載る紙である。
四点の紙
次に、四点の紙である。

縦長の紙である。
上に、二点が並ぶ。
左は、木立と建物である。
右は、岩と斜面である。
下に、二点が重なる。
塔のある町が、大きく描かれる。
白いまま
区切りの部分は、白いまま残る。
つまり、何も描かれない。
余白という仕切り
線を引かずに、間を空ける。
つまり、そのほうが速い。
四つの区切り
仕切りの線は、引かれていない。
つまり、余白で分けている。
下の一点
下の一点は、紙の半分近くを占める。
つまり、力の入れ方が違う。
大きさが、違う
四点のうち、下の一点が大きい。
つまり、扱いが同じではない。
揃っている
どちらも、数、下絵、場所の順である。
つまり、書式が同じである。
数の書き方
二点の紙、四点の紙。
つまり、同じ形の題である。
ここから
題に数が入らない絵を見たい。
つまり、一点だけの紙である。
三点目
数の入らない一点を見たい。

横長の紙である。
屋根の重なる村が、中央にある。
塔が一本、高く立つ。
手前に、石垣と木がある。
紙の縁が、ぎざぎざである。
余白の広さ
左右に、広く余白が取られる。
つまり、詰めて描いていない。
中央に、置く
村は、紙の中央にある。
そして、周りに余白が残る。
数は、一つ
一枚に、一点だけである。
つまり、数える必要がない。
一点だけ
この紙には、一点しか描かれていない。
つまり、数は題に入らない。
手漉きの紙
縁が不揃いなのは、型で漉いたためである。
つまり、機械で切っていない。
縁の形
紙の縁が、切り揃えられていない。
つまり、手で漉いた紙である。
順序
色、作り、画材の順である。
つまり、決まった並びがある。
三つの語
紙の色、紙の作り、そして画材。
つまり、三つが書かれる。
紙の色
生成りと書かれている。
つまり、白ではない。
素材の欄
この一点の素材を見たい。## 素材の欄
この一点の素材を見たい。
綴りが、崩れている
生成りを表す語の綴りが、崩れている。
一字の差
正しい綴りとは、一字だけ違う。
つまり、近い形である。
見比べる
他の記録では、正しい綴りになっている。
つまり、この一点だけ違う。
誤りである
末尾の一字が、別の字になっている。
方針として
記録は、館のものである。
つまり、こちらで整えない。
直さない
当サイトでは、記録をそのまま写す。
つまり、直さない。
もう一つ、ある
九点のうち、綴りの崩れは二か所である。
つまり、もう一点ある。
次のページで
その一点と、ヴェネツィアの絵を見たい。
屋根の形
四本の柱が、小さな屋根を支える。
つまり、覆いが付く。
井戸という主題
建物でも、地形でもない。
つまり、道具に近いものである。
ドイツの、四点目
同じ年の、同じ地域である。
つまり、続きになる。
井戸の下絵
四点目である。

横長の紙である。
中央に、石の井戸がある。
四本の柱が、屋根を支える。
左に、壁の跡が残る。
右に、木がある。
前半の語
前半は、地名らしい語である。
もっとも、こちらでは特定しない。
石という素材
門も井戸も、石で作られる。
つまり、線で描きやすい。
門という語
後半の語は、門を意味する。
つまり、町の門を指すらしい。
地名が、二語
題の地名は、二語で書かれる。
耳で、書く
旅先の地名は、聞いて書き取ることがある。
つまり、揺れが生じる。
綴りの揺れ
外国の地名は、綴りが揺れやすい。
つまり、珍しくない。
一語かもしれない
現地では、一語で綴られる地名である。
断定しない
当サイトでは、館の綴りをそのまま写す。
つまり、正しい綴りを当てない。
紙の色
四点のうち、三点が淡い黄褐色である。
そして、一点が生成りである。
四点の共通
ここまでの四点は、いずれも1876年である。
そして、いずれもドイツである。
建物が、主
四点とも、建物か地形が中心である。
つまり、人物画ではない。
人が、いない
四点とも、人はほとんど描かれない。
つまり、建物と地形が主になる。
何を、描いたか
門、井戸、村、そして山の眺め。
つまり、町と地形の両方である。
旅の年
同じ年に、同じ地域を回った。
つまり、旅の記録らしい。
記録には、旅の語はない
館の記録に、旅という語はない。
つまり、こちらの見立てである。
別の旅
ドイツの旅と、ヴェネツィアの旅。
つまり、別の機会になる。
七年後
1876年から、1883年へ。
つまり、七年が空く。
ここから、ヴェネツィア
残る五点は、場所が変わる。
二つの名
題には、二つの地名が並ぶ。
つまり、島と、その先の島である。
島の名
題の島は、墓地のある島である。
もっとも、記録にその説明はない。
水の街
ヴェネツィアは、水に囲まれた街である。
つまり、眺めに水が入る。
五点目
島の眺めである。

横長の紙である。
水面の向こうに、島が横たわる。
塔が一本、高く立つ。
島の縁に、壁が続く。
手前の水に、杭が立つ。
縦は、低い
縦27.3センチである。
つまり、横に細長い。
九点で、最も横に長い
横47.1センチである。
つまり、他より一回り長い。
二語だけ
色と作りの二語である。
つまり、短い記載になる。
素材の語
紙の色と、紙の作りが書かれる。
つまり、二つの語が並ぶ。
二つ目の綴りの崩れ
この一点の素材を見たい。
語の作り
均一な目を持つ紙を指す語である。
つまり、作り方の名である。
網目紙という語
その語の綴りが、崩れている。
読めてしまう
一字多くても、意味は通じる。
もっとも、綴りとしては誤りである。
一字、多い
語の末尾に、一字が余分に付く。
二十二分の二
九点のうち二点である。
つまり、五点に一点を超える。
割合
九点のうち、二点である。
つまり、少なくない。
二か所
先の一点と、この一点。
つまり、九点のうち二か所である。
隣の字
いずれも、鍵盤で隣り合う字である。
もっとも、これは推測である。
二か所の性質
一方は一字違い、他方は一字多い。
つまり、打ち間違いらしい。
同じ人が、書いたか
分からない。
つまり、記録に担当者は書かれない。
水平に、広い
島は、横に長く伸びる。
つまり、低い眺めになる。
島だけ
こちらには、対岸が描かれない。
つまり、島に寄っている。
もう一枚
同じ島を、別の紙に描いている。
つまり、二枚ある。
六点目
同じ島を、別の紙に描く。

横長の紙である。
島が、中央にある。
塔と、丸屋根が並ぶ。
水面は、静かである。
背景が、灰色である。
台と、紙
灰色の台に、生成りの紙が載る。
つまり、色の差が出る。
縁の形
こちらの紙も、縁が不揃いである。## 縁の形
こちらの紙も、縁が不揃いである。
つまり、手漉きらしい。
紙の縁
灰色の上に、紙の縁が出る。
つまり、輪郭が分かる。
背景の灰色
紙の外が、灰色に写る。
つまり、撮影の台である。
残る七点
残りは、白い台の上である。
つまり、縁が見えにくい。
二点だけ、灰色
九点のうち、灰色の台は二点である。
つまり、撮り方が分かれる。
横も、違う
一方は47.1センチ、他方は48.9センチ。
つまり、二センチ近く違う。
寸法が、違う
一方は縦27.3センチ、他方は30.2センチ。
つまり、紙が違う。
同じ場所、二枚
五点目と六点目は、同じ島を描く。
そして、同じ年である。
杭という目印
水路の杭は、舟をつなぐためのものである。
もっとも、記録に説明はない。
手前の扱い
一方には、杭が描かれる。
そして、他方にはない。
見え方が、違う
五点目は、島を右に寄せる。
そして、六点目は、中央に置く。
舟の上か
水の上から見た眺めに見える。
もっとも、確かめられない。
立つ位置
描き手の位置が、違うらしい。
もっとも、記録に位置はない。
次のページで
残る三点を見たい。
残る三点
いずれも、ヴェネツィアである。
つまり、場所は変わらない。
七点目
大きな聖堂である。

横長の紙である。
丸屋根の聖堂が、左にある。
右へ、建物が続く。
水面に、影が落ちる。
紙の下に、書き込みがある。
鉛筆の跡は、ない
この一点の素材は、インクだけである。
つまり、下描きの記載がない。
二か所
左下と、右下である。## 二か所
左下と、右下である。
つまり、離れて置かれる。
下の書き込み
紙の左下と右下に、細い文字がある。
線の細さ
書き込みの線は、絵より細い。
つまり、別の筆記具らしい。
拡大しても
拡大すると、線が潰れる。
つまり、限界がある。
読めるか
文字は小さく、かすれている。
つまり、画像では読み取れない。
書かれないこと
書き込みは、記録に載らないことが多い。
つまり、珍しくはない。
記録にも、ない
館の記録に、書き込みの内容はない。
つまり、確かめる手立てがない。
数字らしい形
年を示す数字にも見える。
もっとも、確かめられない。
右下に、署名らしい形
右下の文字は、頭文字と数字に見える。
もっとも、断定はできない。
次の一点
家々を描いた紙である。
つまり、街の中に入る。
八点目
家々の眺めである。

縦長の紙である。
大きな建物が、正面に立つ。
窓が、上下三段に並ぶ。
手前に、水路と杭がある。
屋根の上に、煙突が突き出す。
縦長の理由
高い建物を入れるためらしい。
もっとも、記録に理由はない。
五点の向き
横長が四点、縦長が一点。
つまり、こちらが少数である。
縦長である
ヴェネツィアの五点で、縦長はこれだけである。
つまり、例外になる。
水面から
手前は、水である。
つまり、舟の上に近い。
見上げる位置
建物を、やや下から見ている。
つまり、水面の高さに近い。
高さを、見せる
建物の高さを入れるためらしい。
もっとも、記録に理由はない。
最後に
九点目を見たい。
つまり、最も遅い年の一点である。
九点目
最後の一点である。

横長の紙である。
右に、建物が固まる。
左は、水と空である。
遠くに、小さな塔が見える。
手前に、細い杭が並ぶ。
別の機会か
同じ旅の続きかは、分からない。
つまり、記録にない。
二年の差
八点目は1883年である。
つまり、二年が空く。
九点で、最も遅い
1885年である。
つまり、他の八点より後になる。
九年の幅
1876年から1885年まで。
つまり、九年である。
年の内訳
1876年が四点、1883年が四点、1885年が一点。
つまり、三つの年に分かれる。
場所の書き方
題の末尾に、都市の名が入る。
つまり、場所が分かる。
一点、多い
ヴェネツィアが、一点多い。
つまり、ほぼ同じ数である。
場所の内訳
ドイツが四点、ヴェネツィアが五点。
つまり、ほぼ半々である。
七対二
網目紙が多数である。
つまり、こちらが主になる。
二通り
網目紙と、簀の目紙。
つまり、二種類が混じる。
紙の種類
網目紙が七点、簀の目紙が二点。
見分けられるか
画像では、筋まで写らない。
つまり、記録で知るほかない。
二つの作り方
網目紙は、目が均一である。
そして、簀の目紙は、筋が残る。
色の欄
淡い黄褐色が四点、生成りが五点。
つまり、白い紙はない。
光の当て方
素描は、明るく撮られる。
つまり、紙の色が飛ぶ。
色は、写るか
いずれの画像も、ほとんど色を持たない。
つまり、紙の色は読み取りにくい。
記録で、補う
色は、記録の語で補うほかない。
つまり、書いてある通りに読む。
数と、語
数が入る題は、二点だけである。
つまり、少数である。
題の形
数が入る題が二点。
そして、下絵の語が入る題が五点。
三通りの題
数が入る、下絵と入る、場所だけ。
つまり、三通りある。
残る二点
島の名だけの題が、二点である。
つまり、三通りある。
題が、示す
館は、題で区別を示している。
つまり、読む側の手掛かりになる。
完成作か、下絵か
下絵の語があれば、途中のものになる。
つまり、区別が題に出る。
見た目で、分けない
線の細かさは、区別にならない。
つまり、題に従うほかない。
ただし
島の名だけの二点も、細かく描かれている。
つまり、見た目では分けにくい。
記録の範囲
記録に書いてあることを写した。
つまり、それ以上は書かない。
分かることを、書いた
数、年、場所、紙、そして綴り。
つまり、記録に書いてあることである。
分からないことも、書いた
書き込みの文字、描いた順、立った位置。
つまり、埋めずに残した。
関連する記事
同じ画家については、ペンとインクで、運河を引くでも扱っている。
そちらでは、ペンとインクの線を見た。
読み方の提案
題に数があるかを、見てほしい。
あれば、一枚に複数が載っている。





