美術史・技法

皿の裏の文字が、題になる——ジャクソン兄弟の転写陶器

銅版に彫った絵を薄い紙に刷り、曲がった皿へ移す。同じ絵の皿が何百枚も作れる技法である。館の題は、器の裏に刷られた文字をそのまま採っている。宿、官邸、橋、運河、製鉄所。当時の名所が九枚に並ぶ。色があるのは一点だけで、残る八点の色は分からない。

キャッツキル・マウンテン・ハウスの眺め
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《キャッツキル・マウンテン・ハウスの眺め》メトロポリタン美術館蔵

皿に、風景が刷られている

一枚の皿から始めたい。

キャッツキル・マウンテン・ハウスの眺め
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《キャッツキル・マウンテン・ハウスの眺め》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。直径26センチ。メトロポリタン美術館蔵。メアリー・マンデヴィル・ジョンストンの遺贈、ジョンストン夫妻の収集より、1914年。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《キャッツキル・マウンテン・ハウスの眺め》メトロポリタン美術館蔵

円い皿である。

縁が、細かく波打つ。

中央に、円い区画がある。

そして、その中に建物と木立。

区画の周囲に、大きな花と葉。

色は、赤紫の一色である。

一色で、刷る

色を見たい。

濃淡はあるが、色は一つである。

つまり、単色の刷りである。

転写という技法

技法欄を見たい。

転写を刷った陶器とある。

つまり、印刷を器に移す技法である。

どうやって、移すか

まず、銅版に絵を彫る。

そして、そこへ顔料を詰める。

次に、薄い紙に刷る。

その紙を、まだ焼く前の器に貼る。

紙を、剥がす

紙を貼ったら、水で湿らせる。

すると、顔料だけが器に残る。

そして、紙が剥がれる。

紙の役目

紙は、薄く、柔らかい。

だから、曲面に沿って貼れる。

つまり、硬い銅版と曲がった器をつなぐ。

材料の性質が、技法を成り立たせている。

曲面に、刷る

皿は、平らではない。

だから、直接印刷できない。

薄い紙を介することで、曲面に移せる。

つまり、紙が仲立ちをする。

焼いて、定着させる

顔料を移したら、釉薬をかける。

そして、窯で焼く。

すると、絵が硝子の層の下に入る。

つまり、擦れても消えない。

銅版の摩耗

銅版は、刷るほど摩耗する。

そして、線が浅くなる。

つまり、後の刷りほど薄くなる。

同じ版でも、刷りに差が出る。

量産という前提

一枚の銅版から、何百枚も刷れる。

つまり、同じ絵の皿が多数できる。

そして、値段が下がる。

手描きとの違い

手描きの絵付けは、一枚ずつ違う。

一方、転写は同じ絵が並ぶ。

つまり、性格が正反対である。

題が、長い

題を見たい。

地名と、いくつかの語が並ぶ。

そして、最後に保証を意味する語がある。

器の裏

器の裏には、印が刷られる。

作り手の名、絵の題、そして保証の語。

つまり、情報がまとめて置かれる。

そして、それが使う人に見える。

題は、器の裏の文字

なぜ、こうした題なのか。

これは、器の裏に刷られた文字である。

つまり、作り手が入れた印である。

印が、そのまま題になる

館は、その文字をそのまま題として記録している。

つまり、後から付けた題ではない。

当時の表記が、そのまま残っている。

保証という言葉

裏の文字には、保証を意味する語がある。

つまり、品質を保証する表示である。

商品としての性格が、そこに現れる。

波打つ縁

縁の形を見たい。

細かい山と谷が、連なる。

そして、その形が全周に及ぶ。

つまり、型で成形されている。

花の縁飾り

縁を見たい。

大きな花と葉が、密に並ぶ。

そして、余白がほとんどない。

つまり、縁が装飾で埋まる。

直径二十六センチ

寸法を見たい。

直径26センチである。

つまり、大皿である。

料理を盛る器だろう。

中央と、縁の関係

中央は風景、縁は花である。

つまり、二つの主題が組み合わさる。

そして、円い枠がそれを分ける。

ワシントンの大統領官邸
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ワシントンの大統領官邸》1831年ごろ。転写を刷った陶器。直径26.7センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品は、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ワシントンの大統領官邸》メトロポリタン美術館蔵

色のない画像

二点目の画像は、灰色の階調だけである。

つまり、古い記録写真とみられる。

だから、刷りの色は分からない。

単色の刷りと、白黒写真

もっとも、この種の器は単色である。

つまり、色が失われても、模様は読める。

そして、明暗の差は保たれる。

円い区画

中央の枠を見たい。

円く、太い線で囲まれる。

そして、その中だけに風景がある。

つまり、枠が主題を限る。

描かれた建物

中央を見たい。

横に長い建物がある。

そして、正面に柱が並ぶ。

手前に、庭と柵。

建物を、皿に刷る

題によれば、公の建物である。

つまり、名の知られた建物を選んでいる。

手前の庭

建物の前を見たい。

芝と、低い木がある。

そして、柵が横切る。

つまり、整えられた庭である。

なぜ、建物か

名所を刷った器は、土産や記念になる。

そして、その土地を知らない人も買う。

つまり、絵葉書に近い性格である。

空の描写

背景を見たい。

雲が、細い線の集まりで描かれる。

そして、その線が横に流れる。

つまり、銅版画の技法である。

建物の細部

建物を見たい。

窓の枠、柱の溝、屋根の縁。

いずれも、細い線で描かれる。

つまり、版画の精度がそのまま出る。

線で、階調を作る

銅版画には、色の面がない。

だから、線の密度で明暗を作る。

そして、その線がそのまま器に移る。

直径二十七センチ

寸法を見たい。

直径26.7センチである。

つまり、九点の中で最も大きい円皿である。

縁の花

縁を見たい。

一点目と同じく、花と葉が並ぶ。

もっとも、花の種類は違う。

つまり、縁の意匠は皿ごとに変わる。

ニューヨーク市庁舎
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ニューヨーク市庁舎》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。直径26.4センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ニューヨーク市庁舎》メトロポリタン美術館蔵

建物と、人物

中央を見たい。

大きな建物が、斜めに立つ。

そして、その前に木と柵。

手前に、小さな人物が数人。

斜めの構図

建物の向きを見たい。

正面ではなく、斜めである。

そして、奥行きが出る。

つまり、立体的に見せている。

人物という基準

人物は、小さく描かれる。

つまり、建物の大きさを示す。

風景画と同じ役割である。

題が、短い

題を見たい。

地名と建物の名だけである。

つまり、保証の語がない。

記録の詳しさが、揃わない

九点のうち、六点には保証の語がある。

そして、三点にはない。

つまり、裏の印の内容が違う。

保証という商習慣

保証を示す語は、商品の信頼を示す。

そして、割れやすい陶器では意味がある。

つまり、商いの言葉である。

印の違い

裏の印は、時期や品によって変わる。

そして、それが記録に残る。

つまり、印の違いが情報になる。

揃いの一部か

三枚は、同じ寸法である。

しかし、縁の意匠は違う。

つまり、揃いとは限らない。

別々に買われた可能性もある。

三枚の寸法

寸法を比べたい。

26センチ、26.7センチ、26.4センチ。

つまり、ほぼ同じである。

同じ規格の皿だろう。

小さな皿

四点目は、寸法が小さい。

ハーヴァード・ホール
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ハーヴァード・ホール》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。直径17.5センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ハーヴァード・ホール》メトロポリタン美術館蔵

直径17.5センチである。

つまり、九点の中で最も小さい。

中央に、建物が描かれる。

そして、その前に人物が二人。

縁に、花と葉が並ぶ。

写真の写真

画像を見たい。

黒い帯が、上下にある。

そして、その内側に白い紙。

さらに、その中に皿の写真がある。

つまり、写真を撮った写真である。

白い縁

画像の内側を見たい。

白い紙の縁が見える。

そして、その中に写真がある。

つまり、印画紙ごと撮っている。

二重の記録

古い写真を、複写したのだろう。

そして、その複写が公開画像になっている。

つまり、二重の媒介である。

情報が、薄れる

複写を重ねると、細部が失われる。

そして、階調も狭くなる。

だから、当サイトは細部の判断を控える。

建物の姿

中央を見たい。

四角い建物が、正面を向く。

そして、屋根に小さな塔が載る。

手前に、二人の人物。

大学という主題

題によれば、大学の建物である。

つまり、教育の場も名所になる。

そして、卒業した人にとっては記念になる。

古い綴りの記録

題を見たい。

州名の略記が含まれる。

そして、当時の綴りのまま記録されている。

記録の原則

記録は、あったものをそのまま残す。

そして、解釈を加えない。

つまり、後の人が判断できるようにする。

当サイトも、その方針に従う。

表記を、直さない

館は、印の文字をそのまま記録する。

つまり、現代の綴りに直さない。

当時の表記が、そのまま伝わる。

大きさの種類

寸法を並べたい。

17.5センチから26.7センチまで。

つまり、複数の大きさがある。

揃いの食器

食器は、揃いで作られる。

大皿、中皿、小皿。

そして、同じ縁の意匠で揃える。

同じ縁、違う絵

揃いの食器では、縁を揃える。

そして、中央の絵を変える。

つまり、統一と変化を両立させる。

商品としての工夫である。

絵柄は、変わる

もっとも、中央の絵は皿ごとに違う。

つまり、揃いでありながら、絵は別々である。

集める楽しみが、そこにある。

ボルティモアの戦勝記念碑
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ボルティモアの戦勝記念碑》1831年ごろ。転写を刷った陶器。直径22.5センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ボルティモアの戦勝記念碑》メトロポリタン美術館蔵

記念碑のある街

中央を見たい。

高い柱が、街の中に立つ。

そして、その頂きに像がある。

周囲に、建物が並ぶ。

手前に、人物が数人。

記念碑の形

中央の柱を見たい。

高く、細い。

そして、頂きに人物の像がある。

つまり、記念のための構造物である。

街の風景

建物だけでなく、街が描かれる。

つまり、都市の景である。

一点目の山中の建物とは、対照的である。

手前の人物

記念碑の下を見たい。

人物が、数人歩く。

そして、いずれも小さい。

つまり、街の賑わいを示す。

建物の並び

背景を見たい。

建物が、通りに沿って並ぶ。

そして、奥へ小さくなる。

つまり、遠近が描かれている。

主題の幅

九点の主題を見たい。

山中の宿、公の建物、市庁舎、大学。

そして、記念碑、邸宅、橋、運河、工場。

つまり、幅が広い。

直径二十二センチ

寸法を見たい。

直径22.5センチである。

つまり、中皿である。

何を、選ぶか

選ばれているのは、名所である。

そして、新しい建設物も含まれる。

つまり、当時の話題になる場所である。

縁の意匠

縁を見たい。

大きな花が、四方に配される。

そして、その間に葉と実。

つまり、他の皿とは違う縁である。

縁の粒

縁の外側を見たい。

小さな粒が、連なって並ぶ。

そして、縁を縁取る。

つまり、細部まで意匠がある。

縁で、揃いを示す

同じ縁の意匠なら、揃いと分かる。

そして、違う縁なら、別の組である。

つまり、縁が組を示す印になる。

ボストンのハンコック邸
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ボストンのハンコック邸》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。直径19.7センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ボストンのハンコック邸》メトロポリタン美術館蔵

邸宅の絵

中央を見たい。

石造りの家がある。

そして、その前に木と柵。

手前に、人物が一人。

石造りの家

建物を見たい。

石を積んだ壁である。

そして、窓が規則的に並ぶ。

つまり、堅固な作りである。

個人の家を、刷る

公の建物ではなく、個人の邸宅である。

つまり、著名な人物の家だろう。

そして、それが名所になっている。

写真の写真、再び

画像を見たい。

四点目と同じく、黒い帯がある。

つまり、複写である。

三点の複写

九点のうち、三点が複写である。

そして、いずれも黒い帯が写る。

つまり、同じ時期にまとめて作られた。

館の作業の記録でもある。

同じ形式の複写

四点目と六点目は、同じ形式で複写されている。

つまり、まとめて複写されたのだろう。

館の作業の跡である。

縁の意匠

縁を見たい。

花と葉が、密に並ぶ。

そして、その間に小さな実。

つまり、他の皿とは違う組み合わせである。

中くらいの寸法

寸法を見たい。

直径19.7センチである。

つまり、四点目と七点目の中間である。

橋のある風景

七点目は、橋である。

フィラデルフィアのレース橋
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《フィラデルフィアのレース橋》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。直径22.5センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《フィラデルフィアのレース橋》メトロポリタン美術館蔵

中央に、長い橋が架かる。

そして、その下を水が流れる。

奥に、木立と建物。

手前に、小舟と人物。

縁に、細かい花と葉。

橋の構造

橋を見たい。

いくつもの弧が、連なる。

そして、その上を道が渡る。

つまり、石造りの橋である。

土木を、描く

橋は、土木の構造物である。

つまり、自然の景ではない。

そして、当時の新しい建設物だろう。

進歩を、記念する

十九世紀前半、道や橋や運河が次々に作られた。

そして、その完成が話題になった。

つまり、名所としての性格を持つ。

手前の小舟

水面を見たい。

小舟が浮かぶ。

そして、人が乗っている。

つまり、川が使われている。

皿が、記録になる

こうした器は、当時の景を伝える。

そして、いまは失われた建物も含まれる。

つまり、記録としての価値がある。

縁の密度

縁を見たい。

小さな花が、密に並ぶ。

そして、余白がほとんどない。

つまり、他の皿より細かい。

モホーク川リトルフォールズの運河の眺め
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《モホーク川リトルフォールズの運河の眺め》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。直径26センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《モホーク川リトルフォールズの運河の眺め》メトロポリタン美術館蔵

運河の絵

中央を見たい。

岩と木立のあいだに、水路がある。

そして、その手前に土手。

奥に、山が見える。

岩の描写

画面の左を見たい。

大きな岩が、重なる。

そして、細い線で陰影が付く。

つまり、自然の形も描かれる。

運河という主題

運河は、当時の大きな事業だった。

そして、物資の輸送を変えた。

つまり、時代を象徴する構造物である。

直径二十六センチ

寸法を見たい。

直径26センチである。

つまり、一点目と同じ大きさである。

自然と、人工

画面には、岩と木がある。

そして、水路と土手がある。

つまり、自然と人工が同居する。

写真の写真、三度目

画像を見たい。

黒い帯があり、白い紙がある。

つまり、複写である。

九点のうち、三点がこの形式である。

複写の理由

原板が傷んでいた場合、複写する。

あるいは、別の館へ送るために複写する。

館の記録は、事情を示していない。

ソーガティーズの製鉄所
ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ソーガティーズの製鉄所》1831〜35年ごろ。転写を刷った陶器。縦24.8センチ、横30.2センチ。メトロポリタン美術館蔵。1914年遺贈。この作品も、ほとんど色のない古い記録写真で公開されている。ジョブ・アンド・ジョン・ジャクソン《ソーガティーズの製鉄所》メトロポリタン美術館蔵

縦と横

寸法を見たい。

縦24.8センチ、横30.2センチ。

つまり、横に長い。

円い皿とは、形が違う。

円くない器

九点目は、円ではない。

楕円に近い形である。

そして、縁が波打つ。

つまり、大皿である。

分類が、違う

館の記録を見たい。

他の八点は皿、この一点は鉢とされる。

つまり、分類が違う。

形と、用途

楕円の大皿は、料理を盛る器である。

そして、円い皿は、取り分ける器である。

つまり、用途が違う。

縁の意匠

縁を見たい。

花と葉が、四方に配される。

そして、楕円の形に沿って並ぶ。

つまり、形に合わせて意匠が調整される。

工場を、描く

中央を見たい。

建物が並び、煙突が立つ。

そして、手前に水と人物。

つまり、製鉄所の景である。

工場が、名所になる

工場を器に刷る。

これは、いまの感覚では意外かもしれない。

しかし、当時は産業の発展が誇りだった。

つまり、見せるべき景だったのである。

九点の主題

九点の主題を、もう一度並べたい。

宿、官邸、市庁舎、大学、記念碑。

そして、邸宅、橋、運河、製鉄所。

つまり、建物と土木と産業である。

自然の景が、ない

九点に、純粋な風景はない。

いずれも、人の作ったものが中心である。

つまり、選び方に方針がある。

誰が、買ったか

こうした器を買うのは、誰か。

その土地の人か、訪れた人か。

あるいは、遠くに住む人か。

館の記録は、示していない。

遠くの景を、食卓に

名所の絵を刷った器は、遠くの景を運ぶ。

そして、食卓でそれを見る。

つまり、旅の代わりでもある。

年代の幅

年代を並べたい。

一八三一年ごろが二点。

そして、一八三一年から三五年ごろが七点。

つまり、五年ほどに収まる。

一つの遺贈

来歴を見たい。

九点すべてが、同じ遺贈である。

そして、年は一九一四年。

収集家の目

一人の収集が、九点を残した。

そして、まとめて館へ渡った。

つまり、比較ができる状態で残っている。

まとまって、残る意味

一枚だけでは、比較ができない。

九枚あれば、寸法の違いが見える。

そして、縁の意匠の違いも見える。

画像が、揃わない

最後に、画像について触れたい。

九点のうち、色があるのは一点だけである。

そして、八点は色のない記録写真。

さらに、三点は複写である。

撮影の時期

理由は、撮影の時期だろう。

古い写真が残り、撮り直されていない。

そして、複写も古いものである。

一枚だけの色

色のある一点を見たい。

赤紫の刷りである。

つまり、他の八点も色があったはずである。

色が、分からない

もっとも、他の八点の色は分からない。

青か、赤紫か、緑か。

つまり、記録にも画像にもない。

見えないものを、書かない

当サイトでは、色を語らない。

そして、見えるものだけを書く。

一点の色から、他を推測することもしない。

九点は、そういう状態で公開されている。

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