名画の楽しみ方

一つの番号に、枝が三つ付く——ペルジーノ《磔刑》ほか

三枚の板が一件にまとまり、額の寸法が三度繰り返される。上の左、上の右、下、と位置まで書かれた件もある。そして、同じ翼の板が開いた面と閉じた面で別々に数えられる。数え方が見え方に従う例を読みたい。物の枚数と番号の数が、一致しない理由も読みたい。

磔刑、中央の板
ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、中央の板》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

一つの番号に、枝が三つ付く

前の回に見た祭壇画の板は、それぞれ別の番号を持っていた。

ばらばらになってから、別々に館へ入ったからである。

今回は、そうでない例を見たい。

一つの番号のうしろに、a、b、cという枝が付く形である。

一九三七・一の二七のa。

一九三七・一の二七のb。

一九三七・一の二七のc。

三枚の板が、一つの件の下にまとまっている。

つまり、館に入ったときから三枚そろっていた。

そろっていたから、一つの番号を与えられた。

磔刑、中央の板
ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、中央の板》1482年から1485年ごろ。館の題には、聖母と三人の聖人の名が並ぶ。館の記録では、板に描かれた油彩を布に移したものとする。中央の板は縦101.5センチ、横56.5センチ。額は三枚共で縦134センチ、横165.1センチ。番号は1937.1.27のb。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、中央の板》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

まず、中央の板である。

上が丸いアーチの形をしている。

画面の中央に、細い十字架が立っている。

その上に、白い腰布の人物。

十字架の下に、二人が立っている。

左に青い衣、右に赤い衣。

背後に、緑の丘と、細い木が並ぶ。

その向こうに、川と町と、遠い山。

空は、上が青く、下が淡い。

寸法は、縦一〇一・五センチ、横五六・五センチ。

磔刑、左の板
ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、左の板》1482年から1485年ごろ。館の記録では、板に描かれた油彩を布に移したものとする。左の板は縦95センチ、横30.1センチ。額は三枚共で縦134センチ、横165.1センチ。番号は1937.1.27のa。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、左の板》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

左の板である。

中央の板より、少し低く、ずっと細い。

縦九五センチ、横三〇・一センチ。

画面には、赤い衣の人物が一人立っている。

手を胸の前で合わせ、頭を下げている。

その背後に、岩と、細い木。

さらに奥に、川と、遠い山。

そして、地面の線が中央の板とつながっている。

背景の丘も、続いている。

三枚を並べると、一つの風景になる。

磔刑、右の板
ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、右の板》1482年から1485年ごろ。館の記録では、板に描かれた油彩を布に移したものとする。右の板は縦95センチ、横30.1センチ。番号は1937.1.27のc。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ピエトロ・ペルジーノ《磔刑、右の板》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

右の板である。

寸法は、左の板とまったく同じである。

縦九五センチ、横三〇・一センチ。

画面には、緑の衣の人物が立っている。

こちらも、手を合わせている。

背後に、岩と木と、遠景。

左の板と、鏡のような関係になっている。

額の寸法が、三枚とも同じである

三点の寸法の欄を、もう一度読んでほしい。

板の寸法は、それぞれ違う。

しかし、額の寸法は三点とも同じである。

縦一三四センチ、横一六五・一センチ、厚さ一七・一五センチ。

つまり、三枚は一つの額に収まっている。

前の回に見たプレデッラの板でも、同じ書き方があった。

「他の四点と共に」。

こちらは、額の数字がそのまま三回繰り返されている。

そして横幅を計算してみたい。

三枚の板の横を足すと、三〇・一足す五六・五足す三〇・一で、一一六・七センチ。

額の横は一六五・一センチ。

差は四八・四センチある。

これが、枠と、板のあいだの仕切りの幅である。

かなり太い枠が付いていることになる。

三枚で、一つの場面

この三枚は、前の回の祭壇画の板とは違う。

前の回の板は、それぞれが別の場面を描いていた。

受胎告知、東方三博士の礼拝、キリストの洗礼。

こちらは、三枚で一つの場面である。

中央に十字架があり、左右に人物が立つ。

そして風景が、三枚を横切って続く。

つまり、三枚続の版画と同じ構造である。

物としては三つ、絵としては一つ。

前の回に見た六曲一双の屏風とも似ている。

こういう構造のとき、館は枝番を使う。

一つの番号に、a、b、c。

三枚続の版画でも、同じ形が使われていた。

三枚が、上下に組まれている

ある伝説の場面
ジョヴァンニ・ラルチャーニ《ある伝説の場面》1515年から1520年ごろ。館の記録では、布に油彩。縦27.9センチ、横88.9センチ。額の欄は、この一点を下の布とし、他の二点と共に縦86.52センチ、横114.3センチとする。番号は1939.1.344のa。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・ラルチャーニ《ある伝説の場面》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

横に細長い画面である。

縦二七・九センチ、横八八・九センチ。

比が三対一を超える。

画面には、丘の連なりがある。

灰色の岩山が、左右に伸びている。

その手前と奥に、小さな人物がいくつも配されている。

馬に乗る人、歩く人、倒れている人。

一つ一つが、数センチの大きさである。

そして、額の欄に位置が書かれている。

「下の布」。

つまり、この一点は下に置かれている。

ある伝説の場面
ジョヴァンニ・ラルチャーニ《ある伝説の場面》1515年から1520年ごろ。館の記録では、布に油彩。縦27.9センチ、横41.9センチ。額の欄は、この一点を上の左の布とする。番号は1939.1.344のb。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・ラルチャーニ《ある伝説の場面》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

こちらは、横が半分以下である。

縦二七・九センチ、横四一・九センチ。

縦は、下の一点と同じである。

画面には、緑の丘と、城壁のある町がある。

その手前の道を、人物の一群が歩いている。

赤や青の衣が、小さく点在している。

額の欄には「上の左の布」とある。

ある伝説の場面
ジョヴァンニ・ラルチャーニ《ある伝説の場面》1515年から1520年ごろ。館の記録では、布に油彩。縦27.9センチ、横41.9センチ。額の欄は、この一点を上の右の布とする。番号は1939.1.344のc。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。ジョヴァンニ・ラルチャーニ《ある伝説の場面》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

三点目である。

寸法は、二点目とまったく同じ。

画面には、大きな町がある。

塔と城壁が並び、その手前に丘。

丘の上に、人物が一人。

そして、額の欄には「上の右の布」とある。

三点の位置を組み立てると、こうなる。

上に二点が横に並び、下に一点が横いっぱいに置かれる。

上の二点の横を足すと、四一・九掛ける二で八三・八センチ。

下の一点は八八・九センチ。

近い数字である。

額の縦は八六・五二センチ。

上の二七・九センチと下の二七・九センチを足せば、五五・八センチ。

残りが枠と仕切りである。

数字を組み合わせると、額の中の配置が復元できる。

「上の左」「下」と書く欄

この書き方は、他の館ではあまり見ない。

額の欄に、位置まで書いてある。

「下の布、一九三九・一の三四四のbとcと共に額装」。

「上の左の布、一九三九・一の三四四のaとcと共に額装」。

「上の右の布、一九三九・一の三四四のaとbと共に額装」。

三点それぞれが、他の二点の番号を挙げている。

つまり、三点は互いを参照し合っている。

一点を見れば、残り二点の番号が分かる。

前の回に見た「他の四点と共に」という書き方より、細かい。

どの位置にあるかまで書いてある。

なぜここまで書くのか。

もとの構成が分からないからだろう。

三枚がもともとどう並んでいたかは、確かではない。

いま額に収まっている配置が、暫定の答えである。

だから、いまの配置を記録に残しておく。

そうすれば、あとで並べ替えられても、前の状態が分かる。

同じ板が、二つの番号に現れる

九点のうち、最後の三点はさらに複雑である。

十字架の建立、中央と左右の板
シュタルクの三翼祭壇画の画家《十字架の建立、中央と左右の板》1480年から1490年ごろ。館の記録では、板に油彩。中央の板は縦66センチ、横48.3センチ。左右の板は額を含めて縦65.6センチと65.4センチ、横24センチ。番号は1997.100.1のa。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。シュタルクの三翼祭壇画の画家《十字架の建立、中央と左右の板》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

題の角括弧に「中央と左右の板」とある。

つまり、この一件には三枚の板が含まれている。

そして、公開されている画像にも三枚が写っている。

黒い枠で三つに区切られ、一つの場面が続いている。

中央に、倒れた十字架を起こそうとする人々。

縄を引く人、梯子を支える人。

左の板に、嘆く人物の群れ。

右の板に、馬と、兵士たち。

三枚を並べて、一つの処刑の場面になっている。

聖カタリナ、右の翼の外側
シュタルクの三翼祭壇画の画家《聖カタリナ、右の翼の外側》1480年から1490年ごろ。館の記録では、板に油彩。縦66センチ、横23.5センチ。番号は1997.100.1のb。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。シュタルクの三翼祭壇画の画家《聖カタリナ、右の翼の外側》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

こちらは、一人の女性が立っている。

赤い衣に、金の冠。

右手に、剣のようなものを持っている。

背後は、暗い色である。

題に「右の翼の外側」とある。

外側、という語が重要である。

三翼祭壇画は、扉のように開閉する。

開けば、中央と左右の内側が見える。

閉じれば、左右の翼の外側が見える。

つまり、同じ板の裏表である。

聖バルバラ、左の翼の外側
シュタルクの三翼祭壇画の画家《聖バルバラ、左の翼の外側》1480年から1490年ごろ。館の記録では、板に油彩。縦66センチ、横23.5センチ。番号は1997.100.1のc。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。シュタルクの三翼祭壇画の画家《聖バルバラ、左の翼の外側》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

もう一人の女性である。

赤い衣に、金の冠。

左手に、小さな白いものを持っている。

背後は、やはり暗い。

寸法は、前の一点とまったく同じ。

縦六六センチ、横二三・五センチ。

そして題に「左の翼の外側」とある。

外側は、暗い色である

シュタルクの三翼祭壇画の外側の二点を、もう一度見たい。

どちらも、背後が暗い。

そして人物は、単独で立っている。

内側の三枚は、大勢の人物が動く場面だった。

外側は、静かである。

この差は、意図されたものだろう。

閉じているときは、控えめに見せる。

開いたときに、劇的な場面が現れる。

扉のある祭壇画は、そういう演出を持っている。

日常は閉じておき、祝日に開く。

開閉のたびに、見え方が切り替わる。

つまり、この一件には二つの姿がある。

そして館は、その二つを別々の番号で記録した。

写真も、二通り撮っている。

開いた状態の一枚と、外側の二枚。

前の回に見た屏風では、両面のうち一面しか写真がなかった。

こちらでは、両方が公開されている。

数え方を分けたおかげで、両方が見える。

数え方の選択が、見えるものを決めている。

一件の中に、何枚あるか

九点を、物の枚数で数え直してみたい。

ペルジーノの一件は、板が三枚。

ラルチャーニの一件は、布が三枚。

シュタルクの三翼祭壇画の一件は、板が三枚。

合わせて九枚である。

そして番号は、九つある。

一致しているように見えるが、そうではない。

シュタルクの三翼祭壇画では、aが三枚を含み、bとcがそのうち二枚の裏面を指している。

だから、番号の数と板の数は一致しない。

数えるものが「物」なのか「面」なのかで、答えが変わる。

これは、ここまで何度も出てきた問題である。

写生帖では、面ごとに数えた。

屏風では、隻ごとに数えた。

祭壇画では、開いた状態と閉じた状態で数え方を変えた。

一点という単位は、対象によって決まるのではない。

どう見るかによって決まる。

開いた面と、閉じた面

ここで、番号の作りを整理したい。

一九九七・一〇〇の一のaは、開いた状態である。

中央と、左右の翼の内側。

一九九七・一〇〇の一のbとcは、閉じた状態である。

左右の翼の外側。

物としては、板は三枚しかない。

中央の一枚と、左右の翼が二枚。

ところが、番号は三つある。

しかも、翼の板は二回数えられている。

内側としてaに含まれ、外側としてbとcになっている。

同じ物が、面によって別の件になる。

これは、前の回に見た写生帖の表と裏に似ている。

一枚の紙の、表と裏で二つの番号。

ただし、写生帖では紙一枚に二つの番号だった。

こちらでは、三枚の板に三つの番号だが、対応が入り組んでいる。

aが三枚ぶん、bとcがそれぞれ一枚の裏面。

板から布へ、移されている

ペルジーノの三点の技法の欄には、こう書かれている。

「板に描かれた油彩を、布に移したもの」。

三点とも同じである。

前の回に見たロレンツェッティの二点と、同じ処置である。

もとは板に描かれていた。

その絵具の層を剥がし、布に貼り直している。

同じ件の三枚が、そろって同じ処置を受けている。

これは当然といえば当然である。

三枚は一つの額に収まっていた。

修理に出すときも、三枚まとめて出す。

つまり、技法の欄がそろっていることも、まとまりの証拠になる。

前の回にも同じことを書いた。

同じ組の板は、同じ処置を受けやすい。

そして、この処置は絵の見え方を変える。

板の木目が消え、布の織り目が現れる。

表面の質感が、もとと違う。

館の記録は、そのことを技法の欄に残している。

この処置については、次の回で改めて扱いたい。

三枚の高さが、そろっていない

ペルジーノの三枚の寸法を、もう一度確かめたい。

中央が縦一〇一・五センチ。

左右が、どちらも縦九五センチ。

六・五センチの差がある。

これは、上部の形の違いだろう。

中央の板は、上が丸いアーチである。

その頂点のぶん、高いのかもしれない。

左右の板の上部がどうなっているかは、画像からははっきりしない。

いずれにせよ、中央が高く、左右が低い。

祭壇画では、よくある形である。

中央を高くして、山形の輪郭を作る。

そして、左右の板は幅が細い。

三〇・一センチ。

中央の五六・五センチの半分あまりである。

中央に主要な場面を置き、両脇に人物を一人ずつ立てる。

前の回に見た三幅対の掛軸でも、中央が特別だった。

形式は違っても、中央を重くするという発想は共通している。

数え方は、見え方に従う

なぜ、こういう数え方になるのか。

祭壇画の見え方に従っているからだろう。

開いた状態は、一つの場面として見える。

だから、三枚まとめて一件。

閉じた状態は、二人の聖人が並んで見える。

だから、二枚が二件。

見え方が二通りあるから、数え方も二通りになる。

前の回に見た屏風の表と裏でも、同じ問題があった。

そちらでは、技法の欄を表と裏で書き分けていた。

こちらでは、番号そのものを分けている。

館ごとに、また分野ごとに、解き方が違う。

しかし、解こうとしている問題は同じである。

一つの物に、二つの面がある。

そのどちらも記録したい。

額の厚さが、十七センチある

ペルジーノの三点の額は、厚さ一七・一五センチと書かれている。

九点のなかで、いちばん厚い。

三枚の板を並べて収める額だから、頑丈に作られている。

そして、この額は三点で共有されている。

つまり、三枚は物理的に一つにまとめられている。

一つの額から外さないかぎり、三枚はばらけない。

額が、まとまりを保つ装置になっている。

前の回に見たプレデッラの五点も、同じである。

二メートル八十三センチの額が、五枚を保っていた。

祭壇画の板は、いったんばらけると散る。

散らないようにするには、まとめて額に入れるのがいちばん確実である。

そして、まとめて額に入れたことは、寸法の欄に残る。

同じ額の数字が、三回繰り返される。

数字の繰り返しが、まとまりの印になっている。

三点の題が、すべて同じである

ラルチャーニの三点は、題がまったく同じである。

《ある伝説の場面》。

三点とも、この題である。

内容は違う。

一点は岩山と小さな人物、一点は城壁の町へ向かう一群、一点は塔の並ぶ町。

それでも、題は同じである。

これは、三点が一つの物語の一部だからだろう。

そして、どの伝説かが分かっていない。

分かっていれば、聖人の名や物語の名を書く。

書かれていないということは、特定できていないということである。

作者の欄にも、同じ事情がある。

「ジョヴァンニ・ラルチャーニ、クレス風景の画家」。

人名と、呼び名が並んでいる。

呼び名のほうは、蒐集家の名から作られている。

その蒐集品のなかにある風景画を描いた画家、という意味である。

前の回に見た呼び名は、代表作や作品の種類から作られていた。

こちらは、蒐集の名から作られている。

作り方はいろいろある。

いずれにせよ、名が分からないときの仮の名である。

そして、この一件では人名と呼び名が並記されている。

つまり、呼び名の正体がラルチャーニだと考えられている。

前の回に見た疑問符付きの書き方より、一歩進んだ状態である。

一つの額に、三つの布

ラルチャーニの三点は、いま一つの額に収まっている。

上に二点、下に一点。

これは、もとの構成だろうか。

分からない。

三点は布に描かれている。

板ではなく、布である。

十六世紀のイタリアで、家具や壁の飾りに使われた小さな絵は、板が多い。

布に描かれているということは、別の用途だったかもしれない。

そして、三点の縦がすべて二七・九センチでそろっている。

同じ幅の布を切って使ったのだろう。

つまり、もとは一続きの長い布だった可能性がある。

それを切って、三つに分けた。

あるいは、はじめから三つに分けて描いた。

館の記録は、どちらとも書いていない。

書かれているのは、いまの寸法と、いまの額の中の位置だけである。

いまの状態を正確に記録しておくこと。

それが、あとの判断を支える。

枝番という道具

九点はいずれも、枝番を持っている。

a、b、c。

この記号は、単純だがよく働く。

一つの件のなかで、部分を指せる。

そして、番号の頭が同じだから、まとまりが一目で分かる。

前の回に見た、番号が連続するだけの例とは違う。

連続する番号は、たまたま近いだけかもしれない。

枝番なら、確実に同じ件である。

そして、枝番があると寸法の欄が細かく書ける。

左の板、中央の板、右の板。

上の左の布、上の右の布、下の布。

位置ごとに数字を書き分けられる。

一件のなかに複数の物があるとき、枝番は必須の道具になる。

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