画家を知る

九枚とも、無題である——エドワード・ミッチェル・バニスター

七枚目は、二頭の牛

無題
エドワード・ミッチェル・バニスター《無題》1895年。館の題には、木と牧場の二頭の牛、と括弧つきで添えられる。油彩、カンヴァス。縦35.5センチ、横51.2センチ。スミソニアン協会蔵。エドワード・ミッチェル・バニスター《無題》スミソニアン協会蔵

左に、木立がまとまる。

その上に、小さな影が立つ。

中央下に、二頭の牛がいる。

一頭は褐色、一頭は赤みを帯びる。

右奥に、水面が光る。

空は、灰色である。

七枚目の姿

木立の上に、小さな影が立つ。

そして、二頭の牛がいる。

影の正体

木の上の影は、鳥だろう。

もっとも、館の記録は説明しない。

最も遅い一枚

年の欄を見たい。

1895年である。

つまり、九枚で最も遅い。

七枚目の寸法

縦35.5センチ、横51.2センチ。

つまり、中くらいである。

十八年の幅

最も早いのは1877年である。

つまり、十八年の幅がある。

牛の色

一頭は褐色、一頭は赤みを帯びる。

そして、並んで立つ。

二頭という数

説明に、二頭とある。

つまり、数が書かれる。

二点の内訳

七枚目と、八枚目の説明に数がある。

つまり、二点である。

数を、書くか

九点の説明のうち、数が入るのは二点である。

つまり、書き方が揃わない。

八枚目は、羊

無題
エドワード・ミッチェル・バニスター《無題》1877年。館の題には、羊と羊飼い、と括弧つきで添えられる。油彩、カンヴァス。縦26センチ、横38.4センチ。スミソニアン協会蔵。エドワード・ミッチェル・バニスター《無題》スミソニアン協会蔵

暗い画面である。

中央下に、羊の群れがいる。

そして、白く点のように見える。

左に、人影が立つ。

右に、木が斜めに傾く。

空は、暗い灰色である。

八枚目の姿

羊の群れが、白い点のように見える。

そして、人影が左に立つ。

最も早い一枚

年の欄を見たい。

1877年である。

つまり、九枚で最も早い。

八枚目の寸法

縦26センチ、横38.4センチ。

つまり、小さいほうである。

説明が、短い

括弧の中は、二語だけである。

つまり、九点で最も短い。

説明の語数

二語、四語、七語、十語超。

つまり、幅が広い。

短い説明と、長い説明

二語の説明と、十語を超える説明。

つまり、五倍以上の差がある。

画面の密度

要素が少なければ、説明も短い。

つまり、対応している。

なぜ、違うか

画面の要素が多ければ、説明も長くなる。

もっとも、館の記録は方針を書かない。

九枚目は、倒木

無題
エドワード・ミッチェル・バニスター《無題》1879年。館の題には、道に木こりのいる風景、と括弧つきで添えられる。油彩、カンヴァス。縦40.6センチ、横55.9センチ。スミソニアン協会蔵。エドワード・ミッチェル・バニスター《無題》スミソニアン協会蔵

左に、大きな木が茂る。

葉が、濃い緑である。

中央に、人物が立つ。

そして、手に道具を持つ。

手前に、倒れた木がある。

右奥に、明るい野が続く。

九枚目の姿

左に大きな木、中央に人物。

そして、手前に倒木がある。

木こりという語

説明に、木こりとある。

つまり、職を示す語である。

道具という細部

人物が、手に道具を持つ。

もっとも、種類までは分からない。

働く人という主題

牛を追う人、薪を運ぶ人、羊を追う人、木を切る人。

つまり、四点に働く人がいる。

九枚目の寸法

縦40.6センチ、横55.9センチ。

つまり、四枚目とほぼ同じである。

風景の中の労働

風景画でありながら、人が働く。

つまり、暮らしが入る。

九枚目の年

年の欄を見たい。

1879年である。

つまり、二番目に早い。

九枚の寸法

縦は20.3から40.8センチまで。

そして、横は30.7から56.3センチまで。

大きい三枚

40.6、40.7、40.8センチ。

つまり、ほぼ同じ大きさである。

二つの群

四十センチ台が三枚。

そして、二十センチ台から三十センチ台が六枚。

六枚の内訳

20.3、23.7、26、30.8、31.1、35.5センチ。

つまり、幅が広い。

小さい絵が、多い

三十センチ台以下が、六枚ある。

つまり、小さい絵が多い。

外で、描く

小さな板や布を持って外へ出る。

つまり、写生に向く。

持ち運べる大きさ

小さければ、外へ持ち出せる。

もっとも、館の記録は用途を書かない。

点という細部

センチの後に、点が付く。

つまり、九点とも同じである。

寸法の書き方

九点とも、センチの後に点が付く。

つまり、書き方が揃っている。

揃った材

油彩、カンヴァス。

つまり、九点で同じである。

九枚の技法

九点とも、油彩、カンヴァスである。

つまり、材が揃っている。

番号の系列

九点の番号は、同じ頭を持つ。

つまり、同じ受入である。

九枚の来歴

九点とも、同じ番号の系列である。

つまり、まとまった寄贈だろう。

一括の寄贈

多くの作品が、まとめて館へ入る。

つまり、収集がそのまま残る。

番号という手がかり

番号の頭が同じなら、同じ受入である。

つまり、来歴が読める。

題という習慣

売るための絵には、題が付く。

そして、展覧会にも題が要る。

無題という状態

題がないことは、珍しくない。

つまり、多くの絵に起こる。

手元に、残る絵

売れなかった絵は、画室に残る。

そして、題が付かないままになる。

名が、付かない理由

売るための絵なら、題が付く。

そして、手元に残る絵には付かないことがある。

もっとも、館の記録は書かない。

補うという判断

館は、探せるように説明を書く。

つまり、実用のためである。

記録が、補う

館は、説明を書いて呼べるようにする。

つまり、実用のための補いである。

括弧という印

括弧に入れることで、補足と分かる。

つまり、印が区別を作る。

説明は、題ではない

括弧の中は、館の言葉である。

つまり、作者の言葉ではない。

キャプションの書き方

当サイトは、無題を題とする。

そして、説明は別の文で書く。

当サイトの姿勢

当サイトは、その区別を保つ。

そして、括弧の中を題として扱わない。

分かることと、分からないこと

分かるのは、寸法・技法・所蔵である。

そして、分からないのは、四点の年と本来の題である。

空白を、空白のまま

当サイトは、空欄を推測で埋めない。

そして、そのことを書き添える。

当サイトの
作者の名が、ない八枚でも、
記録の空白そのものを扱った。

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