画家を知る

叢書の名が、一枚にしかない——歌川広重の東海道

三枚の共通

一枚目から三枚目まで、いずれも同じ購入である。

そして、年も同じである。

三枚の年

三枚とも、1840年ごろである。

つまり、揃っている。

三枚の題

三枚とも、宿場の名だけである。

つまり、叢書の名がない。

三枚の場面

宿場、平地、そして街道。

つまり、場面が分かれる。

四枚目は、渡し舟

蒲原
歌川広重《蒲原》1840年ごろ。木版、墨と色、紙。館の記録では、全体で縦22.2センチ、横34.9センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。フランシス・ラスロップ・コレクション、フレデリック・C・ヒューイット基金による購入、1911年。歌川広重《蒲原》メトロポリタン美術館蔵

手前に、細長い舟がある。

舟に、多くの人が乗る。

そして、笠をかぶる。

奥に、緑の丘が横たわる。

その右に、白い山が小さく見える。

空は、上が桃色である。

渡し場という場所

川の岸に、舟が着く。

そして、人が乗り降りする。

四枚目の題

館の題は、宿場の名だけである。

つまり、他の七枚と同じである。

川を、渡る

橋のない川は、舟で渡る。

つまり、渡し場が要る。

舟の色

舟は、赤みのある褐色である。

そして、細く長い。

舟の中の荷

人のほかに、荷も積まれる。

そして、赤や黄の色が見える。

舟の長さ

舟は、画面の半分を横切る。

つまり、細長い。

笠という道具

多くの人が、笠をかぶる。

つまり、日と雨を避ける。

手前の水

手前は、水面である。

そして、淡い青である。

丘の色

丘は、濃い緑である。

そして、上が暗い。

四枚目の山

奥に、白い山が小さく見える。

そして、緑の丘に半分隠れる。

人の数

舟の中に、十人ほどが見える。

もっとも、重なりで数え切れない。

四枚目の年

年の欄を見たい。

1840年ごろである。

四枚目の大きさ

縦22.2センチ、横34.9センチ。

つまり、九枚とも同じである。

四枚目の空

空は、上が桃色である。

そして、下が白い。

五枚目は、崖

由比
歌川広重《由比》1840年ごろ。木版、墨と色、紙。館の記録では、全体で縦22.2センチ、横34.9センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。フランシス・ラスロップ・コレクション、フレデリック・C・ヒューイット基金による購入、1911年。歌川広重《由比》メトロポリタン美術館蔵

右に、大きな岩が迫る。

その下に、茶屋がある。

黄色い日除けが張られる。

左は、濃い青の海である。

波が、白い線で描かれる。

海に、岩が点々と出る。

崖という主題

大きな岩が、画面の上を占める。

つまり、圧迫感がある。

五枚目の題

館の題は、宿場の名だけである。

つまり、他の七枚と同じである。

岩の形

右の岩は、上が張り出す。

そして、根元が細い。

茶屋の柱

細い柱が、日除けを支える。

そして、二本立つ。

日除けの色

日除けは、黄色である。

そして、大きく張り出す。

茶屋の位置

岩の下に、茶屋がある。

そして、人が休む。

波の描き方

波が、細い曲線で摺られる。

そして、白く残される。

海の広さ

海は、画面の左半分を占める。

つまり、広い。

波の数

白い波が、幾筋も走る。

そして、平行に並ぶ。

摺らないという技

色を置かない部分が、白になる。

つまり、余白が形になる。

五枚目の年

年の欄を見たい。

1840年ごろである。

沖の岩

海に、黒い岩が点々と出る。

そして、小さい。

海の青

海は、濃い青である。

そして、沖へ行くほど淡い。

白の作り方

白は、紙の地である。

つまり、色を摺らない部分である。

五枚目の大きさ

縦22.2センチ、横34.9センチ。

つまり、他と同じである。

五枚目の人物

茶屋に、四人ほどがいる。

そして、笠を持つ。

六枚目は、帆船

興津
歌川広重《興津》1840年ごろ。木版、墨と色、紙。館の記録では、全体で縦22.2センチ、横34.9センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。フランシス・ラスロップ・コレクション、フレデリック・C・ヒューイット基金による購入、1911年。歌川広重《興津》メトロポリタン美術館蔵

中央に、大きな帆船がいる。

帆が、白く広がる。

そして、縦の線が入る。

左奥に、雪の山がある。

海は、青い。

空は、上が青、下が桃色である。

帆の高さ

帆は、画面の上端近くまで届く。

つまり、大きい。

六枚目の題

館の題は、宿場の名だけである。

つまり、他の七枚と同じである。

帆の描き方

帆は、白く、大きい。

そして、縦の線が入る。

鳥の群れ

帆の上に、小さな鳥が並ぶ。

そして、点のように見える。

二艘目

右奥に、もう一艘の帆が見える。

そして、小さい。

船の形

船体は、赤みのある褐色である。

そして、艫が高い。

画像の縁

画像の右下を見たい。

黒い帯と、文字らしきものがある。

撮り方の跡

古い写真では、縁が写ることがある。

つまり、撮影の条件である。

黒い帯

文字の左に、黒い帯がある。

つまり、撮影の跡だろう。

文字の位置

文字は、画像の右下にある。

そして、白い。

番号らしき文字

文字は、数字に見える。

つまり、整理のための番号だろう。

断定は、しない

何の番号かは、分からない。

だから、当サイトは決めつけない。

画像という情報源

画像は、記録の外にあるものも写す。

つまり、別の情報になる。

記録は、触れない

館の記録に、この文字の記述はない。

つまり、画像だけが伝える。

六枚目の年

年の欄を見たい。

1840年ごろである。

山の位置

左奥に、雪の山がある。

そして、帆の陰に半分隠れる。

六枚目の空

空は、上が青、下が桃色である。

つまり、ぼかしである。

当サイトの扱い

写っているものは、写っていると書く。

つまり、消さない。