組物の名が、題にあるか——葛飾北斎の版画と画帖
続きから
組物の名がある四点目である。
つまり、前の頁の続きになる。
四点目の組物
滝の絵である。

縦長の一枚である。
上から下へ、白い水が落ちる。
岩は、赤茶である。
下に、馬と人がいる。
馬は、水の中に立つ。
物語の人物
名は、鎌倉時代の武将のものである。
もっとも、絵は江戸時代のものである。
馬を洗う
題に、馬を洗う滝、とある。
つまり、行いが名になっている。
題に、名がある
武将の名が、題に入る。
つまり、物語と結び付く。
廻るという語
各地を順に訪ねる、という意味である。
つまり、旅の形を借りた組である。
滝という主題
各地の滝を集めた組である。
つまり、水を見せる企画になる。
諸国を、廻る
組物の名に、諸国とある。
つまり、各地の滝を集めた組である。
縦37.1センチ
横は、25.4センチである。
つまり、縦長になる。
寸法の書き方が、違う
この一点の寸法を見たい。
単位が、二度
センチが、二度書かれる。
つまり、繰り返される。
記号で、区切る
高さと幅が、記号で区切られる。
つまり、別の欄のように見える。
高さと、幅
縦と横が、別々に書かれている。
つまり、掛け算の形ではない。
白い筋
水は、白い筋の束で描かれる。
つまり、線で示される。
三点の内訳
滝の絵、猿橋の図、そして花鳥画。## 三点の内訳
滝の絵、猿橋の図、そして花鳥画。
つまり、縦長の三点である。
偶然か
縦長の三点だけが、この書式になる。
もっとも、理由は記録にない。
二通り
九点のうち、この形は三点である。
つまり、書式が分かれている。
名がない、とは
題に、組物の名が入らない。
つまり、記録の上での話である。
五点の内訳
猿橋の図、花鳥画、芝居の絵、そして画帖二点。
つまり、形もばらばらである。
名のない五点
ここから、組物の名がない絵を見たい。
谷の深さ
橋は、深い谷に架かる。
そして、下に川がある。
名の由来
猿が渡ったという言い伝えがある。
もっとも、当サイトでは確かめていない。
猿橋
一点目である。

縦長の一枚である。
上半分が、黒い枠になる。
その中に、文字が並ぶ。
下半分に、谷と橋が描かれる。
橋の向こうに、丸い月が出る。
白い文字
黒い地に、白い文字が並ぶ。
つまり、反転している。
黒い地
文字は、黒い地に白く抜かれる。
つまり、彫りで作られている。
二つに、分かれる
上は文字、下は絵。
つまり、はっきり分かれる。
上半分が、文字
画面の半分近くを、文字が占める。
つまり、絵だけの一枚ではない。
拡大しても
画像を拡大しても、線が潰れる。
つまり、限界がある。
判読の限界
版画の文字は、細く、かすれる。
つまり、画像では追いにくい。
読めるか
文字は、崩された書体である。
つまり、こちらでは読み下せない。
推測を、書かない
漢詩か、和歌か。
つまり、断定できない。
書いてあること
館の記録に、文字の内容はない。
つまり、確かめる手立てがない。
場所だけ
題は、橋の名だけである。
つまり、それ以上の手掛かりがない。
半分という割合
九点のうち、四点である。
つまり、半分に届かない。
組物の名は、ない
題は、場所の名だけである。
つまり、どの組かは分からない。
記録の沈黙
書かれていないことは、ないこととは違う。
つまり、二つを分けて読む。
属していないのか
属していても、記録に書かれないことがある。
つまり、ないとは言えない。
二点目へ
もう一点、名のない絵を見たい。
つまり、同じ来歴の一点である。
花と鳥
二点目である。

縦長の一枚である。
中央に、黒い縦長の枠がある。
その中に、大きな文字が並ぶ。
左に、朝顔と蝶がある。
右に、二羽の鳥と桜がある。
花の種類
朝顔と、桜らしい花が見える。
もっとも、館の記録に花の名はない。
左右に、絵
文字の左右に、絵が置かれる。
つまり、三つに分かれる。
色の違い
左は青みが強く、右は桃色が強い。
つまり、対になる。
中央が、文字
猿橋の図と同じく、文字が大きい。
つまり、二点続く。
何を指すか
花と鳥を描いた絵、という区分である。
つまり、絵の種類を指す。
題が、総称
題は、花と鳥の絵、という総称である。
つまり、個別の名ではない。
総称という題
総称の題は、後から付くことが多い。
つまり、当時の題とは限らない。
一九二九年
受け入れは、1929年である。
つまり、二点とも同じ年になる。
同じ寄贈者
いずれも、同じ人の旧蔵である。
そして、同じ年に遺贈された。
二点の来歴
猿橋の図と花鳥画は、同じ来歴である。
つまり、同じ人から来た。
続く番号
番号が続けば、一緒に並んでいた。
つまり、扱いも同じだった。
番号も、続く
収蔵番号は、一つ違いである。
つまり、まとめて受け入れた。
次のページで
残る三点を見たい。
つまり、版画ではないものが混じる。