画家を知る

同じ図が、二通りに記録される——喜多川歌麿

四枚目という位置

三枚ずつ見ていく。

そして、四枚目に移る。

三枚の共通

一枚目から三枚目まで、いずれも台所の場面である。

そして、同じ図を含む。

三枚の来歴

三枚とも、来歴が違う。

つまり、別々に館へ入った。

四枚目は、包丁

刺身をつくる女たち
喜多川歌麿《刺身をつくる女たち》1806年から1820年。木版、墨と色、紙。館の記録では、縦38.1センチ、横25.4センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ロジャーズ基金による購入、1919年。喜多川歌麿《刺身をつくる女たち》メトロポリタン美術館蔵

三人の女性がいる。

上の女性は、布を持つ。

中央の女性は、盥をのぞく。

下の女性は、まな板に向かう。

そして、包丁を手にする。

赤い盥に、魚が見える。

三人の配置

三人が、縦に並ぶ。

そして、視線が下へ向かう。

魚の描き方

赤い盥に、魚が横たわる。

そして、切り分けられている。

包丁の形

包丁は、幅が広い。

そして、刃が光る。

画像の右に、帯

画像の右に、灰色の段の帯がある。

つまり、撮影の目安だろう。

帯の位置

帯は、画像の右端にある。

そして、縦に長い。

帯の段数

段は、十以上ある。

そして、黒から白まで並ぶ。

濃淡の目安

段になった灰色は、明るさの基準になる。

つまり、色を正しく写すための道具である。

撮り直しの跡

帯があるのは、比較的新しい撮影だろう。

もっとも、館の記録は書かない。

記録には、ない

館の記録は、この帯に触れない。

つまり、画像だけが伝える。

記録として、書く

当サイトは、画像で見えることを書く。

つまり、消さない。

四枚目の技法

技法の欄を見たい。

木版、墨と色、紙とある。

つまり、続きの記述がない。

十四年という幅

九枚の中では、広いほうである。

つまり、特定しにくい。

年の幅

年の欄を見たい。

1806年から1820年とある。

つまり、十四年の幅がある。

五枚目は、海

鮑取り
喜多川歌麿《鮑取り》1788年。三枚続きの右の一枚。木版、墨と色、紙。館の記録では、縦37.8センチ、横24.8センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ハワード・マンスフィールド・コレクション、ロジャーズ基金による購入、1936年。喜多川歌麿《鮑取り》メトロポリタン美術館蔵

海辺の場面である。

左に、立つ女性がいる。

髪が、濡れて垂れる。

そして、赤い布を腰に巻く。

右に、座る女性がいる。

手前に、大きな籠がある。

髪の描き方

髪が、濡れて垂れる。

そして、細い線で描かれる。

五枚目の姿

左の女性は、立って布を絞る。

そして、右の女性は座る。

籠の役目

手前の大きな籠は、取った貝を入れる。

もっとも、館の記録は説明しない。

海に潜る仕事

題に、貝を取る仕事の名がある。

つまり、労働の場面である。

一枚だけの記録

館は、右の一枚だけを持つ。

つまり、組が揃っていない。

左には、何があるか

三枚続きなら、左に二枚ある。

もっとも、この記録には含まれない。

三枚続きの右

技法の欄に、三枚続きの右の一枚とある。

つまり、一枚目と同じ形式である。

一枚目との差

38.1センチと37.8センチ。

つまり、三ミリ違う。

五枚目の大きさ

縦37.8センチ、横24.8センチ。

つまり、一枚ぶんの数字である。

最も早い一枚

年の欄を見たい。

1788年である。

つまり、九枚で最も早い。

五枚目の来歴

来歴の欄を見たい。

一枚目と同じ収集からである。

つまり、まとまって入った。

二百年以上前

1788年は、十八世紀の終わりである。

つまり、二百年以上前になる。

六枚目は、三枚が並ぶ

漁をする女たちと水浴
喜多川歌麿《漁をする女たちと水浴》1791年。三枚続き。木版、墨と色、紙。館の記録では、縦18.9センチ、横37.1センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。H・O・ハヴメイヤー・コレクション、遺贈、1929年。喜多川歌麿《漁をする女たちと水浴》メトロポリタン美術館蔵

三枚が、横に並ぶ。

左に、桶を持つ女性たちがいる。

中央に、長い髪の女性がいる。

右に、竿を持つ女性がいる。

そして、水の中に人がいる。

波が、白く描かれる。

波の描き方

波が、白い線で描かれる。

そして、渦を巻く。

六枚目の場面

三枚に、多くの人物が描かれる。

そして、水辺で働く。

寸法が、小さい

縦18.9センチ、横37.1センチ。

つまり、他の点より小さい。

三枚で、一点

技法の欄に、三枚続きとある。

つまり、三枚で一つの番号である。

縦の数字

縦18.9センチである。

つまり、他の点の半分ほどしかない。

三枚で、この寸法か

三枚続きなら、横はもっと長いはずである。

つまり、一枚ぶんの数字かもしれない。

但し書きの有無

七枚目には、全体、という語がある。

そして、六枚目にはない。

揃わない書き方

同じ形式でも、書き方が揃わない。

つまり、登録の時期が違う。

断定は、しない

一枚ぶんか、全体かは分からない。

だから、当サイトは決めつけない。

記録は、説明しない

館の記録は、どの範囲かを書かない。

だから、当サイトは断定しない。

数字の向き

縦より横が長い。

つまり、横長の数字になる。

判型の違い

他の点は、縦長である。

そして、この一点は横長の数字になる。