版画ではなく、筆で描いた九点——葛飾北斎
七点目は、掛物ではない

黄色い果実が、枝に付く。
果実は、指のように分かれる。
そして、垂れ下がる。
地は、灰緑の絹である。
右下に、印がある。
七点目の色
果実は、黄色である。
そして、地の灰緑と分かれる。
台紙貼りという形式
技法の欄を見たい。
台紙に貼られた絵、とある。
台紙という仕立て
台紙に貼れば、額に入れられる。
つまり、掛物とは扱いが違う。
掛物では、ない
六点は掛物である。
そして、この一点は台紙貼りである。
二つの分類
掛物と、絵。
つまり、九点で二通りある。
分類の欄
分類の欄も、掛物ではなく絵である。
つまり、形式で分けられている。
枝の描き方
細い枝が、上から垂れる。
そして、果実を支える。
果実の形
果実が、指のように分かれる。
つまり、独特の形である。
印という署名
印は、名の代わりになる。
つまり、作者を示す。
右下の印
右下に、四角い赤い印がある。
つまり、落款だろう。
八点目は、鶏

二羽の鶏が、向かい合う。
首を伸ばし、体を低くする。
羽は、青と赤茶と白である。
そして、尾が長く跳ね上がる。
奥に、竹が生える。
八点目の年
年記は1838年である。
つまり、七十八歳のころになる。
最も横が長い
横85センチである。
つまり、九点で最も横が広い。
姿勢の描き方
首を伸ばし、体を低くする。
つまり、対峙の姿勢である。
向かい合う二羽
二羽が、互いを見る。
つまり、対峙する場面である。
尾の形
尾が、長く跳ね上がる。
そして、青と黒が混ざる。
羽の描き方
羽の一枚ずつが、描き分けられる。
そして、光る部分がある。
八点目の来歴
来歴の欄を見たい。
同じ収集からの寄贈である。
つまり、一点目から三点目と同じである。
年記がある
年の欄に、年記がある、とある。
つまり、絵の中に年が書かれる。
二点の年
1790年と1838年。
つまり、四十八年離れている。
二点に、年記
九点のうち、年記があるのは二点である。
つまり、根拠のある年である。
九点目は、表装がない

墨だけで描かれる。
太い竹が、縦に立つ。
節が、二つ見える。
そして、葉が左右に垂れる。
背景は、白い紙である。
九点目の竹
竹が、画面の中央に立つ。
そして、太い。
表装が、ない
技法の欄を見たい。
表装のない絵、とある。
形式の意味
仕立てが違えば、飾り方も違う。
つまり、使われ方が分かる。
三つの形式
掛物、台紙貼り、そして表装なし。
つまり、九点で三通りある。
記録の細かさ
館は、仕立てまで書き分ける。
つまり、記録が細かい。
形式という情報
どう仕立てられているかも、記録に入る。
つまり、絵の外側も情報である。
九点目の来歴
来歴の欄を見たい。
寄贈、1956年とある。
そして、兄を記念して、と続く。
最も小さい一点
縦27.3センチ、横17.5センチ。
つまり、九点で最も小さい。
年の並び
1790、1838、1839、1846、1849年。
そして、世紀の表記が四点ある。
九点の年
年記が二点、一年が二点。
そして、世紀の表記が三点、幅のある表記が二点。
確かさの段階
年記が最も確かである。
そして、世紀の幅が最も広い。
四通りの書き方
年記、一年、世紀、そして世紀の幅。
つまり、確かさに四段階ある。
平らにしない
留保を消せば、読みやすくなる。
もっとも、正確さが失われる。
段階を、保つ
当サイトは、この段階を平らにしない。
つまり、そのまま伝える。
絹と紙
絹は、細かい線に向く。
そして、紙は、墨がにじむ。
九点の技法
絹が五点、紙が四点である。
色の有無
色があれば、衣や羽を描き分けられる。
そして、墨だけなら、形と勢いになる。
墨だけの二点
二点目と九点目は、墨だけである。
そして、七点には色がある。
最も大きい一点
縦112.5センチである。
つまり、最も長い。
九点の寸法
縦は27.3から112.5センチまで。
つまり、四倍の幅がある。
判型と、主題
人物は縦長、水辺は横長。
つまり、主題が判型を選ぶ。
縦長と、横長
縦長が六点、横長が三点である。
三つの収集
三つの収集の名が、記録に並ぶ。
つまり、別々に集められた。
九点の来歴
四点は同じ収集からである。
そして、二点は別の収集、三点はそれぞれ別である。
長い一行
来歴の一行に、四人の名が入る。
つまり、家族による寄贈である。
四点の共通
四点の来歴は、まったく同じ一行である。
つまり、まとめて渡された。
一括の受入
四点が、同じ年に入っている。
つまり、まとめて渡された。
一九一四年
その年に、まとまった数が館へ入っている。
二つの記念
一点目から三点目と、九点目。
つまり、二つの記録に記念の語がある。
記念としての寄贈
いくつかの記録に、誰かを記念して、とある。
つまり、贈る側の事情も残る。
八十九年
十八世紀の半ばから、十九世紀の半ばまで。
つまり、長い生涯である。
作者の生没年
館の記録は、1760年生・1849年没とする。
つまり、八十九年の生涯である。
六十年の幅
年の分かる五点は、1790年から1849年である。
つまり、六十年に散らばる。
三十代から八十代へ
1790年は三十歳のころ。
そして、1849年は八十九歳のころになる。
長い活動
九点は、六十年に散らばる。
つまり、生涯の大半を覆う。
分かることと、分からないこと
分かるのは、寸法・技法・形式・来歴である。
そして、分からないのは、多くの年と一点の色の理由である。
空白を、空白のまま
当サイトは、空欄を推測で埋めない。
そして、そのことを書き添える。








