二つの館が、別々に書く——ギュスターヴ・クールベ
同じ画家の九点を、二つの館の記録で並べる。年をつなぐ記号が違い、およそ、の略し方も違う。寸法はセンチが先か、インチが先か。額の寸法があるかどうかも分かれる。四か所の違いから、記録が館の産物であることを見る。

二つの館、二つの書き方
同じ画家の作でも、館が違えば記録の形が違う。
年の書き方も、寸法の書き方も違う。
この記事では、二つの館の記録を並べる。
同じ画家でも
作者が同じでも、記録は別々に作られる。
つまり、揃わない。
記録は、館が作る
作品の記録は、所蔵する館が作る。
つまり、書き手が違う。
四点と、五点
一方に四点、他方に五点ある。
つまり、ほぼ半々である。
二つの館
一方は、アメリカの首都にある館。
そして、他方は、ニューヨークにある館。
比べる条件
画材が同じなら、書き方の差が見やすい。
つまり、比べやすい。
同じ画材
九点とも、カンヴァスに油彩である。
つまり、条件が揃う。
同じ画家
いずれも、同じ画家の作である。
つまり、比べられる。
九点という範囲
この記事で扱うのは九点である。
四点が一方の館、五点がもう一方の館にある。
そして、いずれもカンヴァスに油彩である。
揃えない理由
館は、それぞれ独立している。
つまり、統一する必要がない。
記録の作法
館ごとに、記録の書き方が決まっている。
つまり、内部の決まりがある。
何が、違うか
年の書き方、寸法の順序、そして額の有無。
つまり、三か所で分かれる。
館ごとに、まとめる
同じ館の記録を、続けて見る。
つまり、差が見やすい。
順に、見る
まず、四点の側を通して見る。
そして、五点の側へ移る。
一点目
まず、四点の側から始めたい。

横長の画面である。
手前の砂に、舟が引き上げられる。
その先に、灰色の海が広がる。
右に、崖の影がある。
空は、厚い雲に覆われる。
二つの記号
斜線と、ごろ。
つまり、二つが並ぶ。
年の書き方
二つの年が、斜線で結ばれる。## 年の書き方
二つの年が、斜線で結ばれる。
そして、その前に、ごろ、が付く。
前に、ごろ
幅の前に、さらに、ごろ、が付く。
つまり、二重になる。
斜線の意味
斜線は、あいだのどこか、を示す。
つまり、範囲になる。
三年の幅
1872年から1875年まで。## 三年の幅
1872年から1875年まで。
つまり、三年になる。
斜線という記号
そのあいだのどこか、を意味する。
つまり、幅を示す。
二行に、分かれる
一行目が作品、二行目が額である。
つまり、改行で区切る。
断り書き
二行目には、額を含む、と断りが付く。
つまり、区別されている。
額の寸法
寸法の欄に、二行目がある。
つまり、額を含む数字が書かれる。
十一・四センチ
奥行きは、11.4センチである。
つまり、厚い。
壁からの出
奥行きは、壁からの出っ張りを示す。
つまり、掛けるときに要る。
額の厚み
奥行きは、11.4センチである。
つまり、厚い額である。
三つの数字
縦、横、そして奥行き。
つまり、立体として測る。
二つの単位
センチと、インチ。
つまり、両方が書かれる。
括弧の中
インチは、括弧に入る。## 括弧の中
インチは、括弧に入る。
つまり、従になる。
逆になる
四点の側とは、順序が逆である。
つまり、対照的になる。
括弧の中
センチが、括弧に入る。## 括弧の中
センチが、括弧に入る。
つまり、従になる。
単位の順
センチが先、インチが後に書かれる。
つまり、公制が主になる。
次の一点
同じ年の書き方を持つ一点である。
つまり、対になる。
二点目
同じ海辺の一点である。

横長の画面である。
砂浜が、手前から奥へ続く。
その先に、低い波がある。
左に、崖が張り出す。
空の色は、灰と青が混じる。
二点の共通
いずれも、砂浜と海である。
つまり、主題が近い。
題の地名
一方には地名が入り、他方には地方の名が入る。
つまり、細かさが違う。
同じ場所か
いずれも、北の海辺である。
もっとも、同じ浜とは限らない。
一点目と、同じ年
年の書き方も、まったく同じである。
つまり、対になる。
揃わない
同じ館の中でも、書き方が分かれる。
つまり、点ごとに違う。
二つの数字だけ
縦と横しか、書かれていない。
つまり、厚みが分からない。
奥行きが、ない
この一点の額には、奥行きがない。
つまり、二つの数字だけになる。
額が、替わる
額を替えれば、測り直す。
つまり、時期がばらつく。
測った時期か
額を測った時期が、違うのかもしれない。
もっとも、確かめられない。
同じ館でも
同じ館の中でも、書き方が揃わない。
つまり、点ごとに違う。
二点の人物
読む女性と、少女の肖像。
つまり、いずれも女性である。
人物という主題
四点のうち、二点が人物である。
つまり、半分になる。
三点目へ
海から離れ、人物になる。
つまり、主題が変わる。
三点目
本を読む女性である。

横長の画面である。
女性が、身を横たえる。
手に、開いた本を持つ。
白い衣が、体を覆う。
背景は、暗い。
狭い幅
幅が狭いほど、絞られている。
つまり、根拠が多い。
二年の幅
一点目より、幅が狭い。
つまり、絞られている。
また、斜線
1866と1868が、斜線で結ばれる。
つまり、二年の幅になる。
次のページで
もう一方の館の記録を見たい。