画家を知る

題に、おそらく、と書く——レンブラント・ファン・レイン

七点目へ

三点目の、名のない肖像である。

つまり、これで三点になる。

名のない、三点目

同じ題を持つ一点である。

つまり、重なる。

七点目

三点目の、名のない肖像である。

男性の肖像
レンブラント・ファン・レイン《男性の肖像》1655年から1660年ごろ。カンヴァスに油彩。館の記録では、縦83.5センチ、横64.5センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。マーカンド・コレクション、1890年寄贈。レンブラント・ファン・レイン《男性の肖像》メトロポリタン美術館蔵

縦長の画面である。

男性が、黒い帽子をかぶる。

白い襟が、胸元で広がる。

顔は、やや左を向く。

背景は、黄土色である。

二点の題

いずれも、男性の肖像である。

つまり、まったく同じ文字列になる。

題が、同じ

五点目と、まったく同じ題である。

同じ館の中で

いずれも同じ館にある。

つまり、並んで表示されうる。

一覧では、並ぶ

作者名で並べれば、同じ題が二つ続く。

つまり、混乱の元になる。

区別が、つかない

題だけでは、二点を分けられない。

番号という名

題が働かないとき、番号が名の代わりになる。

つまり、機能が移る。

番号で、分ける

収蔵番号が違う。

つまり、そこで区別する。

来歴の年

来歴には、1890年の寄贈とある。

受け入れの年

もっとも、受け入れ年は1891年である。

二点の内訳

六点目と、七点目である。

つまり、いずれも十九世紀の来歴になる。

二度目のずれ

九点のうち、二点で年がずれる。

つまり、珍しくない。

遅い群

九点のうち、五点が1648年以降である。

つまり、後半に多い。

晩年の作

1650年代の終わりにあたる。

つまり、遅い時期になる。

年に、幅がある

1655年から1660年ごろとある。

つまり、五年の幅になる。

八点目へ

持ち物で呼ばれる一点である。

つまり、群が変わる。

持ち物という手掛かり

名がなくても、画面には物がある。

つまり、そこで呼べる。

八点目

持ち物が、題に入る。

手袋を持つ男性の肖像
レンブラント・ファン・レイン《手袋を持つ男性の肖像》1648年。板に油彩。館の記録では、縦80.6センチ、横67.3センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。オルトマンの遺贈、1913年。レンブラント・ファン・レイン《手袋を持つ男性の肖像》メトロポリタン美術館蔵

縦長の画面である。

男性が、つばの広い帽子をかぶる。

白い襟の下に、房飾りが下がる。

右手に、淡い色の手袋を持つ。

背景は、明るい灰色である。

題の作り

肖像、という語の前に、動作が入る。

つまり、説明になる。

名の代わりに

名がなければ、持ち物で呼ぶ。

つまり、目立つものが題になる。

手の位置

手袋は、画面の下にある。

つまり、目立つ位置ではない。

何を、選ぶか

帽子でも、襟でもなく、手袋である。

分からないまま

理由は、書かれていない。

つまり、そのままにする。

区別のためか

同じ画家の別の肖像と分けるためかもしれない。

もっとも、これは推測である。

理由は、書かれない

なぜ手袋かは、記録にない。

つまり、分からない。

最後の一点

九点目を見たい。

つまり、題が最も長い。

九点目

同じく、持ち物で呼ばれる。

背の高い帽子と手袋を持つ紳士の肖像
レンブラント・ファン・レイン《背の高い帽子と手袋を持つ紳士の肖像》1656年から1658年ごろ。カンヴァスに油彩、別のカンヴァスへ移す。館の記録では、縦99.5センチ、横82.5センチとされる。額を含むと、縦132.08センチ、横114.94センチ、奥行き13.97センチになる。ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵。レンブラント・ファン・レイン《背の高い帽子と手袋を持つ紳士の肖像》ナショナル・ギャラリー(ワシントン)蔵

縦長の画面である。

男性が、背の高い帽子をかぶる。

白い襟が、肩に掛かる。

左手に、手袋らしい布を持つ。

背景は、暗い。

題の長さ

九点で、最も長い題である。

つまり、説明が多い。

二つの持ち物

帽子と、手袋の両方が題に入る。

つまり、八点目より詳しい。

長い記載

九点で、最も長い技法の欄である。

つまり、情報が多い。

二つの文

材料と、後の処置。

つまり、二つが並ぶ。

技法の欄

この一点だけ、技法の記載が長い。

裏打ちという作業

傷んだ布を、新しい布に載せ替える。

つまり、保存のための処置である。

移し替え

別のカンヴァスへ移した、とある。

つまり、後の手入れが記録されている。

いつ、行ったか

処置の年は、書かれていない。

つまり、分からない。

保存という記録

作品そのものではなく、扱いの記録である。

つまり、性質が違う。

九点で、一点だけ

他の八点には、その記載がない。

つまり、例外になる。

数えると

四点、三点、そして二点である。

つまり、三つに分かれる。

九点の題

留保の付くものが四点。

名のないものが三点。

そして、持ち物で呼ばれるものが二点。

二種類

語が二つ使われる。

つまり、揃っていない。

留保の言葉

おそらく、が三点。

そして、かもしれない、が一点。

上から、下へ

個人の名、家の名、そして名なし。

つまり、絞りが浅くなる。

段階という考え方

名が分かる、絞れる、分からない。

つまり、三つの段階がある。

題が、それを示す

題を読めば、どの段階かが分かる。

つまり、題は情報である。

三十年近く

若いころから、晩年まで。

つまり、画業の幅にわたる。

九点の年

1632年から1660年ごろまで。

二十八年の幅

最も早い年と、最も遅い年の差である。

つまり、二十八年になる。

早い群と、遅い群

1632年から1633年が四点。

そして、1648年以降が五点。

留保は、どちらに多いか

早い群に二点、遅い群に二点である。

つまり、偏っていない。

板と、布

板は堅く、布は大きくできる。

つまり、性質が違う。

支持体

カンヴァスが六点。

そして、板が三点。

板は、小さい

板の三点は、いずれも八十センチに満たない。

つまり、判型と対応する。

四つの揺れ

記号、来歴の年、同じ題、留保の語。

つまり、四か所で揃わない。

記録を、直さない

記号の違い、年のずれ、同じ題。

つまり、そのまま写した。

そのうえで、書く

合わないところは、合わないと書く。

つまり、隠さない。

関連する記事

同じ画家については、レンブラントは、皺をどう塗ったかでも扱っている。

そちらでは、晩年の自画像を見た。

読み方の提案

題の中の留保を、探してほしい。

そこに、分かっている度合いが書かれている。

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