画家を知る

年が、二つ書かれた一点——ウィンスロー・ホーマー

年の欄に「1895年、1901年までに描き直し」とある。描いた年と、手を入れた時期の両方が書かれている。何を直したかは書かれない。来歴の年と受入年が一年ずれる一点もある。油彩五点と水彩四点を、年の欄から読み直す。

北東の風
ウィンスロー・ホーマー《北東の風》メトロポリタン美術館蔵

年の欄という場所

作品の記録には、年の欄がある。

つまり、いつ作られたかを書く。

年が、二つ書かれる

作品の年は、ふつう一つである。

もっとも、二つ書かれることがある。

描いた年と、描き直した年である。

支持体も、分かれる

布、板、そして紙。

つまり、三通りある。

二つの画材

油彩が五点、水彩が四点。

つまり、ほぼ半々である。

分類も、分かれる

油彩は絵画、水彩は素描になる。

つまり、館の中で別の群になる。

九点という範囲

この記事で扱うのは九点である。

いずれも同じ館にある。

そして、いずれも同じ画家の作である。

珍しくはない

画家は、しばしば手を入れる。

もっとも、記録に残るとは限らない。

描き直すということ

いったん仕上げた絵に、手を入れる。

つまり、後から変える。

一点だけ、二つ

九点のうち、年が二つあるのは一点である。

つまり、例外になる。

九点の並べ方

年の書き方が特別なものを、先に置く。

つまり、記録の側から並べる。

順に、見る

まず、年の書き方が特別な二点。

そして、残る七点へ移る。

一点目

その一点から始めたい。

北東の風
ウィンスロー・ホーマー《北東の風》1895年、1901年までに描き直し。カンヴァスに油彩。館の記録では、縦87.6センチ、横127センチとされる。額を含むと、縦124センチ、横164.5センチ、奥行き15センチになる。メトロポリタン美術館蔵。ハーン氏の寄贈、1910年。ウィンスロー・ホーマー《北東の風》メトロポリタン美術館蔵

横長の画面である。

左に、黒い岩が広がる。

右に、白い波頭が立ち上がる。

海は、深い緑と青である。

空は、灰色である。

一つの欄に

二つの情報が、一つの欄に入る。

つまり、詰まっている。

記号で、区切る

二つの年が、記号で区切られる。

つまり、一つの欄に並ぶ。

年の欄

まず、1895年とある。

そして、記号のあとに、描き直しの年が続く。

何が、あったか

そのあいだの事情は、書かれていない。

つまり、分からない。

短くはない

六年は、短い期間ではない。

つまり、間が空いている。

六年の隔たり

1895年から1901年まで。

つまり、六年である。

調べる方法

絵具の層を調べれば、分かることがある。

もっとも、当サイトではできない。

見て、分かるか

画像からは、判別できない。

つまり、こちらでは追えない。

何を、直したか

館の記録に、その説明はない。

つまり、こちらでは分からない。

下限は

1895年より後、としか言えない。

つまり、幅が残る。

上限だけ

いつまでに、が示される。

つまり、下限は分からない。

までに、という語

1901年までに、と書かれる。

つまり、その年に直したとは限らない。

一つの絵、二つの時

同じ絵に、二つの時が刻まれる。

つまり、層になっている。

二重の情報

いつ描いたかと、いつまでに直したか。

つまり、二つが並ぶ。

額を含む寸法

縦124センチ、横164.5センチ。

つまり、大きく広がる。

三つの数字

縦、横、そして奥行き。

つまり、立体として測る。

額の寸法

この一点には、額の寸法もある。

つまり、二行目がある。

額の厚み

奥行きは、15センチである。

つまり、厚い額である。

九点で、一点だけ

他の八点には、額の寸法がない。

つまり、揃っていない。

次の一点

年に留保が付く一点を見たい。

つまり、二点目になる。

二点目

年に、疑問符が付く一点である。

イーグル・ヘッドの習作、マサチューセッツ州マンチェスター
ウィンスロー・ホーマー《イーグル・ヘッドの習作、マサチューセッツ州マンチェスター》1869年。館の年には、疑問符が付く。板に油彩。館の記録では、縦24.1センチ、横54センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。フォスバーグ夫人の遺贈、1978年。ウィンスロー・ホーマー《イーグル・ヘッドの習作、マサチューセッツ州マンチェスター》メトロポリタン美術館蔵

横に長い、小さな画面である。

手前に、砂浜がある。

その先で、白い波が崩れる。

奥に、低い岬が横たわる。

空は、青と灰が混じる。

括弧の位置

括弧は、名のすぐあとに来る。

つまり、名に付く。

短い記号

年は、記号でつながれる。

つまり、幅として書かれる。

何を、疑うか

年そのものが、確かでない。

つまり、留保である。

括弧の中

疑問符は、括弧に入れて置かれる。## 括弧の中

疑問符は、括弧に入れて置かれる。

つまり、年の外に付く。

疑問符

年のあとに、括弧に入れた疑問符が置かれる。

つまり、留保である。

名の記載

来歴に、寄贈者の名が入る。

つまり、誰から来たかが分かる。

遺贈という形

亡くなった人の遺志で、館へ渡る。

つまり、手続きが要る。

来歴の年

来歴には、1978年の遺贈とある。

受け入れの年

もっとも、受け入れ年は1979年である。

並べて、示す

当サイトでは、両方をそのまま伝える。

つまり、どちらかを選ばない。

どちらも、記録

一方は来歴、他方は登録の年である。

つまり、意味が違う。

一年の差

二つの年が、一年ずれる。

つまり、合わない。

手続きの時間

相続には、時間が掛かる。

つまり、ずれが生じる。

よくあること

年をまたげば、一年ずれる。

つまり、珍しくはない。

三つの部分

年、群、そして枝番。

つまり、点で区切られる。

番号の作り

先頭に、受け入れの年が入る。

つまり、年が読み取れる。

収蔵番号

番号の先頭は、1979である。

つまり、受け入れ年に合う。

直さない

当サイトでは、記録をそのまま写す。

つまり、直さない。

数字だけ

年の欄に、数字だけが置かれる。

つまり、留保がない。

三点目へ

ここから、書き方の揃った絵になる。

つまり、年が数字だけである。

三点目

野営の場面である。

野営の雨の日
ウィンスロー・ホーマー《野営の雨の日》1871年。カンヴァスに油彩。館の記録では、縦50.8センチ、横91.4センチとされる。メトロポリタン美術館蔵。ミルトン夫人の寄贈、1923年。ウィンスロー・ホーマー《野営の雨の日》メトロポリタン美術館蔵

横長の画面である。

野営という語

館の題に、野営とある。

つまり、軍の宿営らしい。

手前に、二人の男が座る。

その後ろに、立つ男と馬がいる。

奥に、白い天幕が並ぶ。

地面は、濡れて光る。

次のページで

もう三点の油彩と水彩を見たい。