写生帖の、一頁ずつ——ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
一冊の帖の頁が、一枚ずつ番号を与えられている。題には綴りの誤りと疑問符が並び、別の一点には原文のままという印が付く。技法の欄から一語が抜けた記録もある。台紙に貼られた紙と番号の対応まで、そのまま見たい。

写生帖の、一頁ずつ
一点から始めたい。

薄い線で、図形が描かれる。
三角形と円が、重なる。
そして、縦の線が下へ伸びる。
下のほうに、曲がった線がある。
紙の縁が、白く写る。
九点という範囲
この記事で扱うのは九点である。
いずれも、一冊の写生帖の頁である。
そして、いずれも同じ館にある。
つまり、比べやすい。
色が、ほとんどない
九点とも、墨や鉛筆の線である。
つまり、もともと色数が少ない。
黒鉛という画材
技法の欄を見たい。
黒鉛、とある。
つまり、鉛筆の芯の材である。
消した跡
薄い線が、いくつも重なる。
そして、消した跡もある。
線の薄さ
線が、きわめて薄い。
そして、迷いのある部分がある。
見せるための絵ではない
写生帖は、人に見せる物ではない。
つまり、私的な紙である。
下描きという性格
これは、仕上げた絵ではない。
つまり、考えている途中の紙である。
括弧の中
括弧の中に、出どころが書かれる。
つまり、由来が題に入る。
題を、見たい
題の末尾に、写生帖より、とある。
一冊という単位
一冊の帖に、何十頁もある。
そして、その一部が館にある。
九点とも、同じ
この記事で扱う九点は、すべて同じである。
つまり、一冊の帖から出ている。
綴じを、解く
綴じを解けば、頁は一枚ずつになる。
つまり、扱いが変わる。
帖から、外れた紙
写生帖は、綴じられた冊子である。
そして、その頁が一枚ずつ登録される。
番号という単位
番号が付けば、独立して数えられる。
つまり、一点になる。
一頁が、一点
館は、頁ごとに番号を与えている。
つまり、それぞれが独立した作品になる。
記録の都合
一冊のままでは、中身を書き切れない。
つまり、分けるほうが詳しく書ける。
なぜ、分けるか
頁ごとに寸法も技法も違う。
だから、分けたほうが記録しやすい。
もっとも、館の記録は理由を書かない。
一点目の年
年の欄を見たい。
1854年から1855年とある。
つまり、二年の幅である。
題の綴り
題の最初の語を見たい。
建築を指す語だが、綴りが一文字足りない。
直せば、消える
直せば、元の記録が消える。
つまり、慎重さが要る。
誤りが、残る
館は、綴りを直していない。
つまり、そのまま記録されている。
何を描いたか
三角と円が並ぶ。
そして、建物には見えにくい。
疑問符も、付く
そのあとに、括弧つきの疑問符がある。
つまり、内容も確かではない。
分からないと、書く
内容が分からないとき、疑問符を付ける。
つまり、断定しない。
二重の留保
綴りの誤りと、内容の疑問符。
つまり、一つの題に二つの問題がある。
一点目の大きさ
縦19.2センチ、横12.7センチ。
つまり、九点で最も縦が長い。
直さずに、記す
当サイトは、記録を書き換えない。
そして、そのまま伝える。
二点目は、横長

紙の左半分は、ほとんど空白である。
そして、薄い四角の線がある。
右上に、二つの顔が描かれる。
右下に、濃い髪の頭部がある。
左端に、縦書きの文字が写る。
二点目の空白
紙の左半分は、ほとんど空白である。
つまり、使い切っていない。
縁の文字
画像の左端に、文字が縦に並ぶ。
つまり、台紙に書かれた番号だろう。
二点目の顔
右上の二つの顔は、横向きである。
そして、線が細い。
記録の外の情報
館の記録は、この文字に触れない。
つまり、画像だけが伝える。
右下の頭部
右下の頭部は、線が密である。
そして、黒く見える。
褐色のインク
技法の欄を見たい。
褐色のインク、とある。
二点目の大きさ
縦14.9センチ、横18.4センチ。
つまり、横のほうが長い。
二つの画材
一点目は黒鉛、二点目はインクである。
つまり、頁ごとに画材が違う。
三点目は、四つの図

一枚の紙に、四つの場面がある。
左上に、卓に向かう人物がいる。
右上に、立つ人物が二つ並ぶ。
下に、しゃがむ人物が二人いる。
そして、右下に道具らしき形がある。
三点目の場面
四つの場面が、別々に描かれる。
つまり、関係がない。
三つの画材
インク、グワッシュ、そして黒鉛。
つまり、三つが重なる。
三点目の大きさ
縦12.7センチ、横8.3センチ。
つまり、八点目と同じである。
紙の色
紙は、緑がかった褐色である。
つまり、白い紙ではない。
白の効き方
地が暗ければ、白い絵の具が目立つ。
つまり、明暗が作れる。
色の付いた紙
地に色があれば、白が効く。
そして、グワッシュの白が浮く。
三点の共通
一点目から三点目まで、いずれも同じ寄贈である。
そして、年も同じである。
三点の画材
黒鉛、インク、そして三つの重ね。
つまり、頁ごとに違う。
三点の紙
生成り、生成り、そして緑褐色。
つまり、紙の色が分かれる。
四点目は、最も小さい

三人の人物が、並んで立つ。
長い衣を着る。
そして、髭がある。
右上と右下に、小さな人物が描かれる。
その二人は、制服らしき衣を着る。
線の太さ
線が、太く、勢いがある。
そして、衣の襞を作る。
四点目の人物
三人が、長い衣を着る。
そして、髭がある。
右の二人
右上と右下の人物は、小さい。
そして、制服らしき衣である。
二つの主題
中央は、宗教の主題である。
そして、右の二人は、日常の姿である。
大きさの差
中央の三人は大きい。
そして、右の二人は小さい。
頁の使い方
空いた場所に、別の図を描く。
つまり、紙を無駄にしない。
同じ紙に、別のもの
一枚の紙に、関係のない図が並ぶ。
つまり、写生帖らしい使い方である。
四点目の大きさ
縦10.2センチ、横8.7センチ。
つまり、手のひらに乗る。
四点目の紙
紙は、褐色である。
つまり、白ではない。
四点目の年
年の欄を見たい。
1854年から1855年とある。
つまり、九点とも同じである。
面積で、最も小さい
縦10.2センチ、横8.7センチ。
つまり、九点で最も面積が小さい。
五点目は、横に細長い

横に細長い紙である。
左に、腕を伸ばす人物がいる。
そして、右に頭部が二つある。
黒い枠が、画像を囲む。
黒い部分
腰のあたりが、黒く塗られる。
つまり、濃淡が付く。
五点目の人物
左の人物は、腕を前に伸ばす。
そして、体を低くする。
縦横の比
7.5センチと17.1センチ。
つまり、横が縦の二・三倍ある。
五点目の大きさ
縦7.5センチ、横17.1センチ。
つまり、細長い。
二つの頭部
右に、頭部が二つある。
そして、一方は輪郭だけである。
最も縦が短い
縦7.5センチである。
つまり、九点で最も低い。
断定は、しない
切られたかどうかは、書かれていない。
だから、当サイトは決めつけない。
帖の頁と、切れ端
頁の一部だけが残ることもある。
つまり、形が揃わない。
切り取られた紙
写生帖の頁が、切られたのだろう。
もっとも、館の記録は書かない。
だから、当サイトは断定しない。
五点目の年
年の欄を見たい。
1854年から1855年とある。
撮り方
古い写真では、台紙ごと写ることがある。
つまり、周りも残る。
黒い枠
画像の外に、黒い枠がある。
つまり、撮影の台紙だろう。
六点目は、台紙に貼られる

暗い台紙に、三枚の紙が貼られる。
上に、眼鏡をかけた横顔がある。
左下に、二人の人物が向かい合う。
右下に、帽子の人物が立つ。
右上に、数字が書かれる。
六点目の顔
上の紙に、眼鏡をかけた横顔がある。
そして、線が細い。
台紙の色
台紙は、暗い灰色である。
そして、紙が明るく浮かぶ。
三枚が、一つの画像に
画像には、三枚の紙が写る。
つまり、一点だけではない。
下の二枚
左下に、二人が向かい合う。
そして、右下に一人が立つ。
三枚の大きさ
上の一枚が最も大きい。
そして、下の二枚は小さい。
記録は、一点
館の記録は、一点として登録している。
そして、寸法も一組である。
記録と、画像
記録は一点、画像は三枚。
つまり、範囲が食い違う。
寸法との照合
縦12.4センチ、横10.3センチ。
もっとも、どれかは決められない。
どれが、その一点か
画像だけでは、決められない。
だから、当サイトは断定しない。
番号という手がかり
番号は、頁の順を示すのだろう。
もっとも、館の記録は触れない。
数字の位置
数字は、台紙の右上にある。
そして、手書きである。
台紙の数字
右上に、数字が書かれる。
つまり、整理のための番号だろう。
人名らしき語
題に、人名らしき語がある。
つまり、登場人物の名だろう。
題の長さ
題が、一文になる。
つまり、九点で最も長い。
題に、文章
題が、短い文になっている。
つまり、絵に添えられた言葉だろう。
風刺という性格
言葉を添えた小さな絵である。
つまり、風刺画に近い。
もっとも、館の記録はそう書かない。
絵と、言葉
絵の下に、手書きの文字が見える。
そして、それが題になっている。
七点目は、印刷物のよう

台紙に、複数の紙が貼られる。
左上に、三人の女性が並ぶ。
右に、立つ人物が二つある。
下に、横たわる人物がいる。
そして、それぞれに文字が添う。
七点目の紙
台紙に、五枚ほどの紙が貼られる。
そして、大きさが違う。
題の中の記号
館の題を見たい。
括弧に入った語が、末尾に付く。
記号の役目
その印がなければ、記録の誤りに見える。
つまり、責任の所在を示す。
原文のまま、という印
その語は、原文のまま、という意味である。
つまり、綴りの誤りを示す。
外国語の綴り
英語ではない語を書き写している。
つまり、誤りやすい。
誰の誤りか
絵に書かれた文字が、そうなっているのだろう。
つまり、描いた人の書き誤りである。
もっとも、館の記録は説明しない。
二つを、残す
もとの綴りと、その注意書き。
つまり、両方が残る。
記録の作法
誤りを直さず、印を付ける。
つまり、両方を伝える方法である。
七点目の大きさ
縦12.4センチ、横5.7センチ。
つまり、細長い。
技法の欄も、揺れる
技法の欄を見たい。
紙の前にあるべき語が、抜けている。
他の八点では
他の八点には、つなぎの語がある。
つまり、この一点だけが違う。
一語の欠落
黒いインクと黒鉛、生成りの網目紙。
つまり、つなぎの語がない。
記録の作られ方
記録は、人が入力する。
つまり、揺れは避けにくい。
二つの揺れ
題の中の印と、技法の欄の欠落。
つまり、一つの記録に二つある。
直さずに、伝える
当サイトは、記録を書き換えない。
そして、そのまま書く。
七点目の年
年の欄を見たい。
1854年から1855年とある。
八点目は、事件の絵

台紙に、五枚ほどの紙が貼られる。
上に、机に向かう人物がいる。
右上に、二人が並んで立つ。
中央に、帽子の人物が立つ。
そして、その下に文字がある。
右下に、小さな顔が二つある。
八点目の紙
紙は、褐色である。
つまり、四点目と同じである。
題の出どころ
題は、絵に添えられた文字だろう。
つまり、描いた人の言葉である。
記録の沈黙
館の記録は、出来事を説明しない。
だから、当サイトは断定しない。
出来事という主題
題に、船の名らしき語がある。
つまり、当時の出来事だろう。
もっとも、館の記録は説明しない。
二点の紙
三点目は緑褐色、八点目は褐色である。
つまり、紙の色は違う。
三点目と、同じ寸法
三点目も、縦12.7センチ、横8.3センチである。
つまり、まったく同じ数字になる。
揃う頁と、揃わない頁
九点のうち、寸法が一致するのは二点である。
つまり、多くは揃わない。
同じ帖の、同じ大きさ
同じ写生帖の頁なら、大きさが揃う。
つまり、自然なことである。
九点目は、六点目と似る

六点目と、同じ画像に見える。
同じ台紙に、同じ三枚が貼られる。
二点の題
一方は文章、他方は一語である。
つまり、題が違う。
二つの記録、一つの画像
六点目と九点目は、別の番号である。
そして、寸法も題も違う。
二点の寸法
12.4センチと13センチ。
つまり、六ミリ違う。
それでも、画像は同じ
つまり、一つの写真を二つの記録が使っている。
一枚ずつ、番号が付く
台紙の上の紙が、それぞれ登録されている。
つまり、番号が分かれる。
台紙の上の、複数の紙
台紙に貼られた紙が、それぞれ別の作品なのだろう。
もっとも、館の記録はそう書かない。
前の記事でも
同じ画像を複数の記録が使う例は、前にもあった。
つまり、珍しくない。
当サイトの扱い
当サイトは、同じ画像であることを明記する。
そして、どれがどれかは断定しない。
幅のない記録
九点とも、同じ二年である。
つまり、揺れがない。
九点の年
九点とも、1854年から1855年である。
つまり、同じ二年である。
帖という単位
一冊の帖は、続けて使われる。
つまり、年が近い。
二年という幅
一冊の帖なら、短い期間で使われる。
つまり、幅が狭いのは自然である。
一九七〇年
受入年は、九点とも1970年である。
つまり、同じ日だろう。
九点の来歴
九点とも、同じ三人の寄贈である。
そして、年は1970年。
名の並び
三人の名が、順に並ぶ。
つまり、共同の名義である。
三人の寄贈者
来歴の一行に、三人の名が並ぶ。
つまり、共同での寄贈である。
帖の行方
一冊の帖が、館に入る。
そして、頁ごとに登録される。
一括して、館へ
一冊分の頁が、まとめて入っている。
つまり、帖として渡されたのだろう。
面積の差
最も大きい頁と、最も小さい頁。
つまり、二倍以上の差がある。
九点の寸法
縦は7.5から19.2センチまで。
そして、横は5.7から18.4センチまで。
切られた頁
大きさが違えば、切られたのだろう。
もっとも、館の記録は書かない。
揃わない大きさ
同じ帖でも、寸法が揃わない。
つまり、切り分けられているのだろう。
グワッシュを、加える
三点目には、グワッシュも入る。
つまり、四点目までの中で最も多い。
九点の画材
黒鉛だけ、インクだけ、そして両方。
つまり、三通りある。
紙の選び方
暗い紙には、白が効く。
そして、明るい紙には、線が効く。
三つの紙
生成り、褐色、そして緑がかった褐色。
つまり、紙の色も三通りある。
画材の切り替え
鉛筆で描き、インクでなぞる。
つまり、順序があることもある。
一冊の中の、幅
一冊の帖の中に、これだけの幅がある。
つまり、使い方が一定でない。
私的な紙
写生帖は、売るためのものではない。
つまり、飾らない。
写生帖という記録
思いつきも、下描きも、文章も入る。
つまり、頭の中に近い。
頁ごとの違い
同じ帖でも、頁ごとに条件が違う。
つまり、細かく分ける意味がある。
記録が残すもの
寸法、画材、紙の色、そして題。
つまり、頁ごとの違いが残る。
分かることと、分からないこと
分かるのは、寸法・画材・年・来歴である。
そして、分からないのは、台紙の紙の対応である。
空白を、空白のまま
当サイトは、空欄を推測で埋めない。
そして、そのことを書き添える。
当サイトの
絵に、題名は要るのかでも、
この画家の題の付け方に触れた。








