COLUMNSコラム
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美術史・技法
同じ図が、三つの硯箱にある——本阿弥光悦と尾形光琳の名で
柴を負う人の図が、三つの蓋の上に繰り返される。作者の欄には二つの名があり、いずれも年の欄と百年以上ずれている。名が様式の名になるとき、記録は何を抱えるのかを読みたい。一件に、四つの物が入る例も含まれる。
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作品を知る
横が、縦のほぼ三倍になる——冊の一葉に貼られた扇面
折扇の七点は、縦横の比が二.九倍から三.一倍に収まる。二百五十年のあいだ、形が動かない。円い二点は、寸法の書き方が縦横と直径に分かれる。形が記録を決めることを読みたい。年の欄が、か、で結ばれる一点もある。
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画家を知る
同じ椅子が、五点に写る——ギルバート・スチュアートの肖像
金の鋲が並ぶ赤い椅子、紙束とインク壺の載る机、緑の壁。九点の写真に、同じ道具が繰り返し出てくる。倣って描かれた作にも、同じ道具が入る。記録の欄が書かない反復を読みたい。同じ顔の二点は、寸法がミリの単位まで近い。
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画家を知る
年の欄に、二つの年が並ぶ——カミーユ・コロー《ソドムの炎上》
1843年と1857年。いったん描き上げた絵に、十四年後もう一度手を入れている。九点の年の欄には四通りの書き方が現れ、支持体も四通りに分かれる。同じ手の四十年を読みたい。紙に描いて板に貼った二点も含まれる。
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名画の楽しみ方
額装込みの寸法が、併記される——シカゴ美術館の絵画九点
画面の大きさと、額装した状態の大きさ。九点のうち八点に、この二段目がある。額の差は点によって違い、四十センチ開く一点もある。表と裏で寸法が違う一点も併せて読みたい。額のない一点も、九点の中にある。年の欄は、六百年に散らばっている。
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名画の楽しみ方
原型の年と、彫った年——十九世紀アメリカの彫刻
年の欄が二つに分かれ、後半に彫られた年、あるいは鋳造された年と添えられる。差は一年から四十二年まで開く。作者の死後に鋳た例もある。一体に何人が関わったかを読みたい。番号の枝が、五つある一点も含まれる。
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名画の楽しみ方
工房と、画室——ベリーニとティツィアーノの周辺
日本語にすればほとんど同じ二つの語が、館の記録では書き分けられている。周辺、追随者を加えれば五つ。九点の作者の欄に付く語を並べ、五つの距離がどう違うのかを読みたい。署名があるのに、工房とされる一点もある。
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作品を知る
寸法が、三つの数字になる——十九世紀アメリカの椅子
高さ、幅、奥行き。絵画は二つで足りるが、椅子は前後の深さがなければ形が伝わらない。ところが座面の高さは書かれない。同じ会社の三点を並べ、立体の記録の限界を読みたい。幅と奥行きが、同じ数字になる一点もある。
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作品を知る
寸法が、三段で書かれる——中国の掛軸九点
画面の大きさ、表装を含めた大きさ、軸先を含めた大きさ。掛軸の寸法の欄は三段になる。表装が画面の二倍に及ぶ点もある。巻いたときの太さだけが書かれない理由を読みたい。高さが三メートルを超えると、書き方が変わる。
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名画の楽しみ方
寸法の欄に、重さがある——十八世紀アメリカの銀器
銀の器の記録には、必ず重さが二つの単位で書かれる。取引に使われた古い単位と、いまのグラムである。本体と蓋で重さを分ける点もある。材料が記録の形を決めることを読みたい。把手と注ぎ口の幅が、同じ数字になる点もある。
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名画の楽しみ方
一枚の紙に、二つの番号——スケッチブックの表と裏
番号の末尾に、表と裏の語が付く。同じ紙の両面が別々に登録され、題も別々である。表と裏で縦横が入れ替わる件もあり、綴じ穴が写真に残る件もある。素描をどう数えるかを読みたい。四隅が切り落とされた一点もある。
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画家を知る
九点が、同じ一行で括られる——ティファニーのファブリル硝子
出所の行は九点とも一字も違わず、番号も96.17で始まる。技法の欄はファブリル硝子の一語である。同じ人が点によって役割を変える。一つの寄贈が館の方向を変えたことを読みたい。高さは、五倍以上に散らばる。
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作品を知る
技法の欄に、枚数が書かれる——勝川春章の続き物の版画
二枚続き。三枚続き。五枚続き。錦絵の技法の欄には、枚数を示す語が入る。五枚のうち一枚だけが四年後に館へ入った件もある。一枚では意味が通らない絵を、どう数えるかを読みたい。番号の枝が、枚数と一致している。
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画家を知る
同じ題が、二度使われる——エドガー・ドガ《扇を持つ踊り子》
一字も違わない題の作品が二点あり、年は十年以上離れている。技法の欄には紙の変色や漉かし入れの文字まで書かれる。九点の支持体は五通り。記録が反復を数えないことを読みたい。扇の形をした二点も含まれる。三枚の紙を継いだ一点もある。
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名画の楽しみ方
名の前と、名のあいだに語が付く——フランケンとネーフスの共作ほか
〜に倣う写し。〜の追随者。おそらく〜による。そして、〜が完成させた。九点の作者の欄には、名のほかに短い語が入る。語ごとに距離が違う。生没年の欄が別人を指す例も読みたい。対の絵が、同じ番号の枝を持つ。未完の絵を、別の人が仕上げた一点もある。
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美術史・技法
摺った人と、出版した人——コロー《イタリアの思い出》ほか
作者の欄に、斜線で区切られた名が並ぶ。描いた人、彫った人、摺った人、売り出した人。寸法は像と版と紙の三段で書かれる。摺る人の名がなぜ記録に残るのかを読みたい。一枚しか摺れない版画も含まれる。版の跡が、紙にはっきり残る。
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名画の楽しみ方
寸法の欄に、形の名が書かれる——スミソニアンの細密肖像
楕円。長方形。八角形。数字のあとに、画面の形が記録される。同じ形式の作品でも、館が変われば欄が変わる。裏面まで写す写真もある。二つの館の記録を並べて読みたい。一人の作者が、九点のうち五点を占める。大きさは、五倍に散らばる。
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名画の楽しみ方
作者の欄に、世紀と地域だけがある——十九世紀アメリカの肖像
人の名ではなく、十九世紀アメリカ。粒度の粗い作者の欄が九点並ぶ。銘記の欄に偽の署名とある一点、署名が取り除かれた一点もある。名がなくても記録は書けることを読みたい。対になった肖像が、二組含まれている。
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画家を知る
三百二十七点が、一つの番号で入る——ジョージ・カトリン
九点とも、1965年の十六番目の群に属する。その群には三百二十七点が含まれる。同じ規格のカンヴァスが繰り返され、額の寸法まで揃う。台紙の札と作者自身の番号も残る。反復の記録を読みたい。年の欄に、疑問符と斜線が入る点もある。
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名画の楽しみ方
寸法の欄に、見え掛かりとある——象牙に描く細密肖像
覆いの窓から見える範囲を、見え掛かりという。細密の肖像は枠に嵌まり、絵の縁が隠れる。だから記録は象牙全体と、見えている部分を分けて測る。隠れた縁が何を語るのかを読みたい。三センチの絵に、顔が描かれている。
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