COLUMNSコラム
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作品を知る
滝は、九点とも白い——ミシャロン・ヴェルネ・英泉ほか九点
落ちる水は空気を含んで白くなる。九点で数えると、白く描かれるのは七点、残る二点も紙の地を残している。同じ場所を描いた作品が二組あった。滝を登る鯉の版画は、幅の三倍の高さがある。落差が測れるのは二点しかない。水は縦に落ち、画面も縦になる。
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作品を知る
洞窟の絵は、口の絵である——ハイデック・ロベール・北渓ほか九点
洞窟は岩に開いた穴で、境目が一つしかない。九点で数えると、奥まで描かれているのは通り抜けられるトンネルの一点だけだった。残りは奥が暗い。館の記述が別の作品とほぼ同じ文である例も見つかった。人が入っているのは三点だけである。
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作品を知る
岩は、輪郭でしか描けない——ウィード・八大山人・デュゲほか九点
岩には決まった骨組みがない。九点で数えると、いずれも輪郭を先に取り、内側を後から埋めていた。六点で岩は水のそばにあり、二点で水に映る。名の付いた岩は二点だけだった。岩肌の凹凸を線で刻んだのは四点、面で塗ったのは五点だった。
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美術史・技法
畑の絵は、刈った後を描く——アングラン・ルノワール・トロワイヨンほか九点
九点で数えると、育っている作物を描いた画面は一つもなかった。刈った後の畑、休ませた野原、牧草地。積み上げた塊なら数えられ、影が付く。「野菜」「野営」の野の字でも二点が混じった。土の色は褐色と灰に偏り、緑はほとんど出てこない。
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作品を知る
まっすぐな幹は、一本もない——セガンティーニ・一休・アルトドルファーほか九点
木は一本ずつ主役になることが少ない。九点で数えると、幹はいずれも曲がるか傾いていた。まっすぐな縦線は画面を割ってしまうからである。葉のない木が二点、松が三点、樫の葉の文様の壺が一点。根元が見えるのは五点で、梢まで入るのは四点しかない。
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作品を知る
幹は縦、葉は塊——ルグロ・ロイスダール・探幽ほか九点の森
葉を一枚ずつ描いた森は九点に一つもない。幹だけが一本ずつ描かれ、葉は塊として扱われる。森の中に入った四点は暗く、外から見た三点は明るい。「林檎」の林の字で、二点が混じった。木の数を数えられるのは二点だけである。
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作品を知る
池は、四点で鏡になる——コロー・池大雅・マッケほか九点
閉じた水は風が当たらず、波が立たない。九点で数えると、対岸が見えるのは五点、映り込みがあるのは四点だった。水を塗らずに紙の地で示す方法が二点。水に入る人は一人もいない。周りを囲む木が水を止めて見せていた。九点のうち六点に木がある。
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作品を知る
海だけの画面は、一点もない——ボーム・ブーダン・光悦ほか九点
海は端も形もない面である。九点で数えると、舟か岸か人が必ず入っていた。水平線がはっきり引かれるのは二点だけで、真ん中に引いた画面は一つもない。青い海も三点しかなかった。空との境を高く取るか低く取るかで、画面の意味が変わる。残る六点は岸から見ている。
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作品を知る
凍った川が、二点あった——ファン・デル・ネール・戴進・アッピアンほか九点
川は動いているが、絵は動かない。九点で数えると、水面が止まっているのは三点で、うち二点は凍っている。氷河の水源を撮った一点もある。水に建物が映るのは、流れのない運河の一点だけだった。岸が両方見えるのは四点だった。
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作品を知る
山は、七点で無彩色だった——ビッソン・八大山人・チャーチほか九点
山は大きすぎて、全体と細部の両方は描けない。九点で数えると、七点が墨か黒鉛か白黒の画面である。高さの示し方は三通りあり、数字で書かれたのは写真の一点だけだった。偽の署名も一点ある。雪の線が入るのは二点しかない。
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美術史・技法
屋根は、九点に一つも残っていない——ベックリン・コール・ヒラーズほか九点の廃墟
廃墟は途中で終わった建物である。九点で数えると、壁が残るのは五点、アーチが四点、柱が二点。屋根はどこにも残っていない。植物が生えているのは六点で、崩れた理由が分かるのは一点だけだった。人が描かれているのは四点だけである。
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美術史・技法
港の絵に、桟橋は写らない——ブーダン・アッピアン・ヒードほか九点
港は陸と海の境目である。九点で数えると、港の設備が描かれているのは二点しかない。帆柱が数えられるのは五点。壁付けテーブルや山の谷まで、綴りの偶然で二点が混じった。水面が画面の下半分を占めるのは六点で、空が広いのは四点だった。境目は低い位置にある。
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美術史・技法
同じ広場が、三点あった——ベッロット・グアルディ・ギルバートほか九点
広場は空いていることで広場になり、市が立てば埋まる。九点で数えると、広場が四点、市場が四点だった。そして三点が同じ広場を描いている。制作年は百七十年に散らばる。日除けは三点にあった。人の数は、十人から二百人までひらいた。
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美術史・技法
道は、五点で奥へ抜けていく——テリス・ピサロ・ハンマースホイほか九点
道は必ず画面の外へ続く。九点で数えると、奥へ抜ける形が五点、横に切る形は一点だけだった。取り壊し前の路地、住所を題にした室内、そして綴りの偶然で入った谷の絵まで並ぶ。人が歩いているのは四点で、無人の道が三点ある。道は人がいなくても道に見える。
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作品を知る
橋の下に、五点の場面がある——バナー・栄之・ファン・デル・ネールほか九点
橋は渡るためのものだが、絵では下が主役になる。九点で数えると、橋を渡っている人は二点だけで、橋の下に人や舟がいるのは五点だった。橋の名だけが残る通りの写真も混じる。橋そのものが主役の画面は一点もなく、いずれも水と一緒に描かれる。
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美術史・技法
塔は、一本で立つ——カナレット・トライプ・パーマーほか九点
塔は目印として建てられるから、二本並ぶと役に立たない。九点で数えると、塔が二本以上ある画面は一つもなかった。祭壇画の尖塔飾り、障害競馬、切り立つ崖まで、塔の語は思わぬ場所へ広がる。高さを示すために、七点で下に小さなものが置かれていた。
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美術史・技法
塔だけが、遠くまで届く——モネ・フェントン・メストラルほか九点の教会
教会は正面で見分けられる建物である。九点で数えると、塔か尖塔が見えるのは五点、うち三点は塔しか見えない。作業場の新しい聖母像、旧教会から来た彫刻など、建物から外れたものも混じる。内部が描かれるのは一点だけで、残りは外から見上げている。
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美術史・技法
五点が組物で、三点は欠けている——アルトドルファー・栄之・安堅の周辺ほか九点
寺や聖堂の絵は、組で作られることが多い。九点で数えると五点が組物で、そのうち三点は組が欠けていた。四十枚のうち一枚、三枚続きの左、四枚組の写し二枚。階段を上る場面が二点ある。堂の全体が入る画面は三点しかない。
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美術史・技法
城の絵に、戦いは一点しかない——ブラウン・ミシャロン・サルスティほか九点
城は守るための建物である。ところが九点で数えると、戦いに関わる場面は一点だけだった。廃墟として、遊び場として、宮殿の陳列室として描かれる。城主が出てくるのも一点しかない。石の色は灰と褐色に偏り、旗が立つのは二点だけだった。守る形が飾りに変わっていく。
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美術史・技法
家は、小さくしか描かれない——ホフマン・ブルーマールト・スルバランほか九点
家は町でいちばん数の多い建物である。だが九点で数えると、外から見た家はいずれも画面の五分の一以下だった。浴場、蔵、屋敷の名、そして外された戸口まで、家の語は四つのものを指していた。中が見える家は一点もなく、窓はすべて暗い。
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